2019年9月23日月曜日

「身体の力を抜いてリラックスてください」という無理強い







最近、会社で健康診断があった。

年1回の定期検診なのだが、そこで心電図の検査がある。

ベッドの上に横になり、上半身に吸盤を付けられるのだが、そこで言われるのが、

「身体の力を抜いてリラックスしてください」

無理、って話。









リラックスしてください




普段僕は身体も表情もだらけきっている。

なるべく余分な力を使わず生きていたいのだ。

そんな人間なので、いざ「力を抜いてリラックスしてください」と言われると、逆に「力を抜かなきゃ」「リラックスしなきゃ」という気持ちが生まれる。

この力がどう働くかといえば、緊張してしまうのだ。

「リラックスしなければならない」と思うほど、身体が緊張してリラックスとは真反対さになる。

普段意識しないことへの意識のせいだ。

何も言われなければ、いつものようにだらけきったアホ面でリラックスして横になっているのだが、言われると意識してしまう。

「アイツのこと意識してんのかよ」と冷やかせれたら、いつの間にかその子を視線で追ってしまうようになるものである。意識しすぎると、いずれチェーンキー掛ける時間も、リングつける順番もわかるようになるのだ。

何の話だ。

毎年気になっていて、対処法はないかと僕の唯一の相談相手であるグーグルという物知りに「リラックス できない」訊いてみた。

それで出てくる結果がこのようなものばかりだ。


・不眠症を解決するには
・ストレスが原因
・緊張を解くにはアロマ
・モバイル機器から離れてみては







深刻な方の問題ばかり出てくるのだ。そもそもそんなにストレスでリラックスできない混沌と混乱の世の中もどうかとは思うが、今はそうではない。
むしろ普段リラックスしすぎて問題なほどだ。

それにしても、スポーツや楽器演奏などもそうだが、人間無駄に力を入れすぎてしまっていいことは、実はそうない。
大抵のアドバイスとして「まず力を抜いて」と入ることが多くないだろうか。

力が抜けずに「俺も男だ 戦場に行くんだ」みたいな気持ちでガチガチになっては、良いプレイもできないというものである。

そういえば某ミュージシャンも、良いライヴはどれくらい早く緊張から抜けられるか、みたいなことを言っていた。緊張は大敵なのだ。

かといって心電図取るのに、ちょっとアロマを……と言うわけにはいかないし、どうしたものか。

同じようなことがもう1つ起きたので、ついでに書かせて欲しい。









舌の位置がわからない




歯医者に通っている。

甘いものを食べ過ぎたのと、世の中を甘く見ていることが祟って虫歯になったのだ。

放置してたら、いよいよ神経に絡むほど悪化してしまった。放置した理由は「あ、あと親知らず抜きましょう」となるのが目に見えていたので嫌だったのである。

結果的に虫歯がかなり悪化していたので、皆さんちゃんと歯は磨こうね(あ~ちゃん風)。

さて、問題は治療である。

舌の下にたぶん消毒液染み込ませたガーゼが詰められる。そこで、「ベロ上げてください」で詰められた後の「ベロ楽にしてください」

楽に……?

普段、舌どうしてたっけ。

またしても無意識を意識させられたことで、気になってしまう。蚊に刺されたところが、目に入った瞬間からやたら痒くなるのと同じように、右京さんくらい気になってしまう。

ここだっけ?と探っていると、やんわりと「ベロの力抜いてくださいね」と言われる。あばばば。自然にある舌の位置は、どこ。僕の名前を呼ぶのは誰。あ、先生か。

あと関係ないけど、水が出てキュインキュインやるやつでバキュームで吸いきれない水が喉に溜まって、鼻炎持ちの僕は軽く溺れかけるのが辛い。一応薬飲んでるから完全に塞がってはないのだけど、「口楽にして」って時まで死ぬかもしれないという恐怖が頭を過る。それでも歯を食いしばり涙を流し乗り越えてきたover the rainbow。


普段やらないことをやろうとするから人は緊張する。

鏡が自分しか写さないように、等身大の自分は変われない。


等身大の君と背伸びした僕が通わせているよ two hearts


このリラックスできないのは、本気で病気か何かかと思ったけど、考えてみたら違う。

普段からだらっとするなということかもしれない。


僕は上手に笑えてたかい? 泣けていたかい?



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