2018年6月22日金曜日

八王子駅北口ロータリーに大量発生の鳥の群れの正体と原因は何なのさ







久しぶりに八王子の小話をひとつ。

八王子駅北口のロータリー付近に、以前から大量の鳥が群れを成している。

主に夕方~夜間を中心に、駅前の木に群がったり、東急スクエアの上層部に群がったりしているのが見受けられる。
特に木に群がる際には凄まじい数の鳥が羽ばたき、駅前に異様な音が鳴り響き、通行人やバスを待つ人々に軽い恐怖を与えるほどのものとなっている。ヒッチコック的だ。






実はバスを待ちながらこれを書いている今も、大量の鳥がヨドバシカメラ上空~カラオケ館付近を飛んでいるのが見受けられた。

結局のところ、この鳥の正体はなんなのか。
調べてみよう。



ムクドリ?



まず、鳥の種類はムクドリではないかという。

ムクドリというと、僕のような短絡的なギター好きはGibsonのアコースティックギター「Hummingbird」を思い浮かべてしまうが。





なぜ駅前なのかという問題については、明るくて鷹やフクロウなどの天敵がいないためとの説が有力らしい。

あえて人間が多い場所にくることで天敵から身を守るというのは、鳥の知能を侮ってはいけないというサインのようだ。
僕より頭がいいのではないだろうか。

実は八王子に限ったことではなく、日本各地でこの現象は起こっている。

例を挙げると福島市では市のホームページにて、ムクドリの対策について、明文化している。

「街路樹を段階的に減らしてみては?」との質問に、

街路樹は、都市の景観に潤いをもたらし、夏の日差しを和らげ歩行者に日陰を提供するほか、周囲の気温上昇を抑えることでヒートアイランド現象を緩和し、二酸化炭素を吸収することで地球温暖化の防止に貢献しています。
こうした街路樹の役割や、福島駅東口駅前広場が本市の景観100選に選定されていることを考慮し、本市としては街路樹を伐採しないで追い払うため、現在ムクドリが嫌がる製品や天敵である鷹による追い払いを実施しているところであり、これを継続することで、飛来数の減少に繋げたいと考えています。

と回答している。


屋上に佇む鷹匠。向かいくるムクドリの群れに対して、肩に乗る鷹に指示を与える。

「行け! 」の合図にムクドリに向かう鷹の姿は、さながらそのまま映画化決定しそうな光景だ。










対策



では対策はどうすればよいのか。
Wikipediaのムクドリのページで記載されるほど、ムクドリの被害は各地で深刻化している。


新潟県長岡市ではこのような対策を実施したという。

新潟県長岡市ではJR長岡駅前の街路樹にムクドリの大群が発生し問題となっていたが、捕獲したムクドリの鳴き声を収録し大音量で流すことでムクドリは去っていった。

この成功例から全国の自治体から問い合わせが相次ぎ、この鳴き声を収録したカセットテープ・CDを各地に配布したところ、各地でもムクドリを立ち去らせることに成功した。

しかし、ムクドリの数そのものが減少した訳ではないため、今まで被害の出ていなかった別の街路樹で被害が発生するなど、「単に少し移動しただけ」という問題もある。なお、鳴き声からか、大きな音により立ち去ったのかは検証されていない。


排除ではなく、あくまでも別の場所に移動させるだけなのだ。つまりは根本的な解決にはなっていない。


他にも、姫路市では様々な対策を打って出ている。

「(鳥が嫌がると言われている)イオンを発生する特殊なテープを設置」、「街路樹をネットで覆って、侵入を防ぐ」、「商店街などで、忌避音を流す」などの対策をしたが、すぐに鳥が慣れてしまって効果が続くことはないようだ。

そんななか、2015年に秘密兵器が登場したという、それが滋賀県にあるエイカーという会社が開発した、


特殊波動方式パルス発生装置「Bird Protector」




というものだ。エヴァに出てきそうな名前だ、格好良い。

従来の単純な音(爆音器、ディストレスコールなど)や超音波ではなく鳥獣が嫌う不規則なパルスをプログラム上で生成し、害鳥獣へ向けて毎回異なった高速パルスを浴びせる事で鳥獣を寄せつけなくします。


なんだかよく分からないが、とりあえず凄そうだ。格好良い。

もうすでに様々な自治体で導入されているというが、セキュリティのため名前はあまり公表していなかった。

ちなみに一般家庭用に小型化した商品も出ているそうだ。

ただし、これも最終的には、


「装置の効果は確実にありましたが、結局、市内のほかの場所に移動してしまうので、市全域での完璧な対策というのは難しいですね。いたちごっこであるのは分かっていますが、やるしかありません」

という言葉のように、同じ問題に行き着き、やはり根本的な解決は難しそうだ。


よし、八王子の空に鷹を放とう。


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2018年6月21日木曜日

近田春夫「高橋優の過剰なポジティブさで追い込まれる人を心配してみた」に反論してみた





こんな記事を見かけた。

高橋優の過剰なポジティブさで追い込まれる人を心配してみた――近田春夫の考えるヒット

記事を読んだが、どこからツッコんでいいのか分からない。

普通はこうしたつまらない逆張りの見出し記事は、そっとスルーする。
餌を目の前にぶら下げて反応を狙ってPVを稼いでいるだけなので、反応したら負けなわけだ。

しかし、今回は思うことがあり反論させてもらおう。



著者について




高橋優のニューシングル「プライド」についてのレビュー記事である。

著者は近田春夫氏。シンガーソングライターのミュージシャンである。不勉強な故、大変申し訳ないことに、僕は存じ上げない。とりあえず他の記事をざっと目を通したが、ポルノグラフィティの「カメレオン・レンズ」を褒めていたので心苦しい。

だが、今回の高橋優の記事に関しては、酷いと云わせてもらおう。
これは僕が盲目的な高橋優のファンの感情に任せた反論ではない、純粋に音楽と歌詞を愛している、いちリスナーの叫びだ。

話がそれてしまうが、今回なんでわざわざ書こうと思ったかということを書いておきたい。

普通のライターがこうした記事を書くならまだ分かる。
しかしながら、これを書いたのがミュージシャンで、しかもシンガーソングライターだというのなら話は別だからだ。

同業者として、しかも67歳らしいが、それだけ生きてきてこんなことしか書けないミュージシャンって何だよ、と悲しくなる。

他の記事でaikoの"ストロー"について触れている部分を引用しよう。

同じコトバの繰り返し部分。心地よいミニマルというより、なんかくどいだけな気も……しないでもない。

おそらく最後の「あるように」の三連打のことかと思う。

では、近田春夫氏が書いたという"クレージー・ゲームの"歌詞を見てみよう。

クククク クレージー
クククク クレージー
クククク クレージー・ゲーム
チャンスは 毎日さ

同じ歌詞が3行続くうえに、クが何度も連呼されているように、見えるのだが。








記事について








さて、話を戻して記事の内容について触れていこう。平井堅の部分は割愛する。

歌詞をいくつか取り上げて、その後に続く言葉である。


まぁね、それは歌ですからね、ついつい情熱的に、大言壮語をやらかすってのも、わたくし作り手もやっている身なので、よーくわかります。

ただ、この“君”であるが、行間から斟酌するに、結構体調的には下手をすると“鬱”をわずらっていることも充分にあり得る、そんな印象だ。


陸に上がった魚が、一瞬で空を飛んだような理論の飛躍である。

こういうことを書いてしまう人によくあるやり口なんだけど、極論を持ち出して自分の論旨に結びつけてしまうという論法だ。

この人は蕎麦屋の前を歩く度に「お前は蕎麦アレルギーの人のことを考えているのか? 」と言うのだろうか。
↑これを暴論じゃん、と思った方は正しい。これが極論を持ち出すということ。


また本文を引用する。


俺が――余計なお世話とは百も承知――つい心配してしまうのは、例えば高橋優の超熱心なファンで、しかもこの“君”にドンピシャなシチュエーションだったりするような人が、歌詞を真正面から受け止めて、追い込まれちゃうっつうか、益々病状が進んでしまうとか?


そもそも鬱を患ってたら高橋優の熱狂的なファンやれないだろ、ということは置いておいて、問題は「益々病状が進んでしまうとか?」である。本当に斟酌したのか?晩酌の間違いではないか?

これ、とてもシンガーソングライターとして言葉を扱う人の言葉とは思えない。この言葉の方がよっぽど鬱に対して理解がなくて、浅はかな発言ではないか。鬱を患ってる方の前で一字一句変えずに音読して欲しいものだ。

とは言っても、もしかしたら本当に鬱を患ってる方で、たまたま"プライド"をテレビを見たり、たまたまラジオを聴いたり、たまたま有線を聴いたりして、たまたましっかりと歌詞の内容を把握し、更に症状を悪化させてしまった、という高橋優の熱狂的なファンがたまたまいる可能性だってある。世界は広いので。

一方で近田氏は、この曲があったから救われたという人だっている。近田氏はその人たちのことには言及せず、ばっさりと切り捨てている。

余計なお世話かもしれないが、Amazonにあるレビューの一つを引用させていただく。


中間管理職のおっさんです。メジャー2ndを見て、エンディング曲となっているこのプライドという曲が気になっていました。昨年、仕事で心身ともに疲れ果て、二週間位、会社を休みました。そのような事もあってか、フルでこの曲を聴いて、身体が震え、通勤のバスの車中で涙が溢れ出ました。心から元気に、闘志が湧いてきました。久しぶりに本当に良い曲に出会えました。高橋優さん、ありがとう。



高橋優の言葉の強さは、それが安易に並べた言葉ではなくて、心の底から沸いて出てきたものだからだ。それは学生時代にイジメによって地獄を見て、捻くれた視線からのストレートな言葉だ。

それ故に僕は、高橋優の言葉は信頼できると思っていて、ずっと聴いてきた。
聴くタイミングを間違えると暑苦しく感じてしまう時もあるが。

世に出るものとして、様々な人のことを考慮する必要はある。しかし、だからといってミュージシャンが本当の想いを自粛してしまったら。それこそ、そこには薄っぺらい言葉が並ぶのではないか。

そんな音楽しかないなら、僕らは何のために音楽を聴くのだろう。

「このご時世大企業の危機管理が~」の部分は論点のすり替え。企業とアーティストは同列に語れるものではない。

ところで、近田氏がザ・ぼんちに提供している曲で"恋のぼんちシート"というのがあるが、それの歌詞を引用しよう。

云いたい事を
云って下さい
辛さに負けず
さあ! さあ!


僕が――余計なお世話とは百も承知――つい心配してしまうのは、例えばザ・ぼんちの超熱心なファンで、しかもこの“君”にドンピシャなシチュエーションだったりするような人が、歌詞を真正面から受け止めて、追い込まれちゃうっつうか、益々病状が進んでしまうとか?

しないの?


最後に。ここまで長々書いてきたが、高橋優の"プライド"の歌詞を引用して終わろうではないか。

その真逆をあおる人が手ぐすね引いてても
誰かの期待を裏切るくらいがいいのさ


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2018年6月20日水曜日

小説投稿サイト「小説家になろう」の人気作品が異世界ものばかりだった件






昔から本を読むことが好きだった。
おそらく活字中毒の母の影響からか、よく本を読むようになった。

それが高じて、書くことにも興味が沸き、こうして約2年、ここで駄文を撒き散らしている。

こんなブログであっても、毎日それなりにアクセスいただいて、書いた記事をちゃんと読んで貰えていて、とても有難い気持ちだ。

だが、その文章は歌詞という作品があることの大前提で書かれたものなので、僕が一から生み出したものではない。ほぼ二次創作とも云える。

小説を読む度に、いつかは一作くらい自分の作品として書いてみたいと思う。

分かる人にしか分からないが、まさにラーメンズの「小説家のような存在」にあるような。あのコント(というよりホラー)では「誰でも一生に一本くらいは面白い小説を書くことができる」ということがキーワードとなるが、まさにそんな気持ちで、一本くらいなら書けるんじゃね?という安直に繋げてしまうのだ。

いつか瀬尾まいこ的な小説を書いてみたいものだ。





しかし、そんな時に限って久しぶりに三島由紀夫とかを読み返してしまい「あ、俺は小説なんて書けないわ」と文豪たちに無残にも切り捨てられた。
無理だよこんなの、書けない。

そんな時に、小説を投稿できるサイトとやらを知った。
なるほど。三島を参考にするからいけないのだ。

今回はその話で、内容はタイトルの通りである。



異世界ものが多すぎる件




小見出しはポルノグラフィティの曲からの引用なので悪しからず。

サイトとは、投稿小説では最大手と言われている「小説家になろう」である。他にもあるらしいが、よく分からない。とりあえず、見るなら最大手だ。
それに何やら「なろう」ユーザー間で色々揉めているようだが、とりあえず、見るなら最大手だ。

どんな作品があるのか、やんわりと見てみようとサイトに行く。そして、人気作品を見るため、ランキングを見てみる。

すると。

トップ10のほとんどが異世界もの、もしくはファンタジーだった。唯一、現実カテゴリの作品もあったが、それも前世が絡むような物語らしいので、限りなくファンタジーだ。

僕にとっては、その状況こそ、まさに異世界のようだ。

ランキングを一応追ってみたのだが、だんだんとタイトルだけでお腹いっぱいになってきた。

例えると「牛のステーキ ニンニクバター醤油ソース 唐揚げ添え」みたいなメニューばかりが並ぶ飲食店に行った気分だ。

そうして見ていると、カテゴリ別のランキングというやつがあった。なるほど、さっきのは総合ランキングで、異世界もののラノベが全体の中でも人気なのだな、と思ってカテゴリ別を見てみた。

きっと印象も変わるはずだ。

その結果が次の小見出しである。









異世界ものが多すぎる件(パート2)




小見出しはポルノ(以下略)


以下にカテゴリと、これを書いてる今現在の一位の作品タイトルを書き出してみよう。

異世界〔恋愛〕
→セティス家にようこそ (作者:君田熾世)

現実世界〔恋愛〕
→どうやらこの世界は男女比がはちゃめちゃなようで。(作者:テリン)

ハイファンタジー〔ファンタジー〕
→勇者パーティを追放されたLv99道化師、【大賢者】になる~遊び人は賢者に転職できるって知ってました?~ (作者:妹尾尻尾)

ローファンタジー〔ファンタジー〕
→世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ) (作者:クロル)

純文学〔文芸〕
→壊れた砂時計 (作者:藍羽 あかり)

ヒューマンドラマ〔文芸〕
→超強力な土魔法使いの実力。土建チートで巨大建造物を作って世界を変えてしまっています (作者:天野優志)

歴史〔文芸〕
→第三帝国に転生したが転生先は某総統でも将軍でも貴族でもなく士官候補生だった (作者:みりん)

推理〔文芸〕
→薬屋のひとりごと (作者:日向夏)

ホラー〔文芸〕
→近くのハンバーガーショップで女子高生が話してたんだけど (作者:ジェームズ・リッチマン)

アクション〔文芸〕
→12ハロンのチクショー道 (作者:野井ぷら)

コメディー〔文芸〕
→【連載版】あたしメリーさん。いま異世界にいるの……。(作者:佐崎 一路)

VRゲーム〔SF〕
→New Age (作者:焼きうどん)

宇宙〔SF〕
→異星の砂漠にて、人型機械は躍動す――METALIC/MANEUVERS (作者:北京犬(英))

パニック〔SF〕
→なんとなく生き延びてしまったので、頑張って生きようと思う (作者:のんびり死体)

童話〔その他〕
→最強の騎士はウサギになりました。ピョンスロットとゆるふわ王女の冒険 (作者:あけちともあき)

詩〔その他〕
→目は奇妙な気球のように無限に向かう (作者:檸檬 絵郎)

エッセイ〔その他〕
→所謂リベラルに分類される人々の方が、排外主義的だったり差別的に感じるのは何故なのか? (作者:ロロサエ)

その他〔その他〕
→ロリサキュバスは見た! 追放されたSSSランク戦士と賢者と魔法使いとその他多くの者で形成されたスローライフ集団の愛憎劇! ~温泉若女将だけが見たメイドの悲しき過去~ (作者:稲荷竜)



「あ、俺は小説なんて書けないわ」

それにしてもカテゴリがやたらと細かい。
しかも、その棲み分けが全くわからない。ハイファンタジーとローファンタジーは何が違うのだろうか。

純文学、詩、エッセイ、ホラー辺りはそれっぽい作品だった。
かといって、純文学の5位のタイトルが『私以外の全人類が異世界に召喚されました』だったから油断ならない。

以下、他にどうしてもツッコミたいポイントをいくつか挙げたい。

現実世界カテゴリで「男女比が1:40の、男が極端に少なくなった世界。そんな世界にいつのまにか転生していた主人公」という説明文だったが、現実世界とは何なのか分からなくなってきた。

それと歴史カテゴリで「転生」はいいのか。

ミステリ好きとしては、推理一位の『薬屋のひとりごと』はどんな話しか気になって、説明文を読んだ。


薬草を取りに出かけたら、後宮の女官狩りに遭いました。


そ、それってファンタj…くぁwせdrftgyふじこlp
まぁ、内容はミステリなのだろう。

タイトルをコピペしていくうちに『あたしメリーさん。いま異世界にいるの……。』が変なツボに入ってしまい、思わず触りだけ読んでしまった。


批判したいわけではなくて、それだけ異世界とかファンタジーの需要が多いんだなと驚いてしまった。

みんな現実逃避したいんだな、と思った今日この頃。






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