ファンじゃない人にも聴いて欲しいポルノグラフィティ2番の歌詞

ポルノグラフィティがシングル等をリリースして、テレビ出演する。

その時は大抵、２番がカットされたりギターソロやアウトロなんかもカットされることもある。

もちろんテレビ出演してくれるだけでも有難いのだが、ファンとしてはもどかしい気持ちもある。

「２番の歌詞もいいのに！」と。

そう、ポルノグラフィティの２番の歌詞にはとりわけ素晴らしいものが多い。
そんなことをつらつら書いていこう。

まずは個人的に好きな２番の歌詞を５曲紹介したい。

ファンじゃない人にも聴いて欲しいポルノグラフィティ2番の歌詞

諦めて恋心よ 青い期待は私を切り裂くだけ
あの人に伝えて…寂しい…大丈夫…

～"サウダージ"

たとえばポルノグラフィティの代表曲"サウダージ"。

今でも音楽特番で歌われたりすることがあるが、あらためて２番を歌えばまだまだより多くの人の心に届くのではないだろうか。

なんせ、リリースしてから17年。リリース年に生まれた子が青春期にいるという、恐ろしい現実。
歳を取るわけだ。

どう考えてもカラオケ向きじゃないのにカラオケの定番曲ではある曲で、どうせ二次会のカラオケで聴いていても歌詞を味わう余裕はないのだから、いつか歌番組で２番を歌って欲しいと願う。

あなたが望むのなら この身など
いつでも差し出していい
降り注ぐ火の粉の盾になろう
ただそこに一握り残った僕の想いを
すくい上げて心の隅において

～"アゲハ蝶"

新藤晴一曰く「サービスで書いた」という部分だが、やはりファンかそうでないか問わずこの歌詞の人気は高い。

歌詞深読み好きとしては２番Aメロ～Bメロの歌詞が堪らないので、やはり"アゲハ蝶"はフルで聴いて欲しいと願うばかりだ。


これもカラオケで素人が到底歌えないのに、なぜか人気曲部門である。
狂うくらい聴いてる僕でも全く歌えない。というよりも、そもそも音痴だからなのだが。

宇宙の広さを記すとき人は何で計るのだろう？
この想いを伝えるとき僕はどんな言葉にしよう？
あなたの隣にいる自分をうまく思い描けない
はぐれないよう 絡めていたのは指じゃなく不安だった

～"ジョバイロ"

シングルはストーリー性を抑えている、と書いたがそれでもやはり歌詞に展開はある。

"ジョバイロ"は１番のサビと最後のサビで、同じ歌詞が繰り返される。

テレビサイズで聴いてしまうと、分からないがフルで聴くと２番で"僕"の無力感が描かれる。
それがあるからこそ、同じ歌詞の繰り返しなのに、最後のサビで切なさが増す仕組みになっているのだ。


だからこそ、本当に曲の世界を味わいたいなら、フルで聴いて欲しいというファンという名の病人からの願いだ。

人は真実か嘘かをことさら知ろうとするけど
それは長い時の中 何度も入れ替わる
今日の涙は明日の笑顔になったらいいけど

～"瞬く星の下で"

アニメのタイアップとなると、さらに短く90秒の縛りがある。

なので使われているフレーズ以外は浸透しないことも多い。
昔のアニメの曲をカラオケで入れても２番以降で「あれ？歌詞何だっけ？」となる、アレである。

特に"瞬く星の下で"は上に取り上げた２番のサビ含め、素晴らしい歌詞が並ぶ。

アニメを見て気に入ったという方は、是非フルサイズで聴いて味わって欲しい。

音楽や絵画にあるように
過ぎていく日々ひとつひとつに
ささやかな題名をつけて見送ってあげたい

～"オー！リバル"

ちょくちょく触れてはいるが、２番がいいというのは何もサビだけの話ではない。このフレーズはBメロである。

"オー！リバル"は近年で最もヒットした曲といえるが、やはり２番の歌詞も素晴らしいのだから、聴かないと損というか、人生の何％を損している損害が発生している。

初めて聴いた時に、このフレーズはとても胸に響いて、少しでも多くの人に届いて欲しいと願うばかりだ。



ということで２番の歌詞を見てきた。

後半は少し、２番の歌詞の性質というものについて書きたい。

２番

もちろんシングルとしてリリースされた曲なら、どの部分を切り取っても人を引き付けるように計算されている。

特にタイアップのある曲のサビは、最初の5秒で心を掴めるようにという気持ちで創っていると前に言っていた気がする。
コンビニの有線で聴いても惹き付けられるようにというニュアンスだったか。

更に歌詞もテレビなどで歌うことを考慮して、ストーリー的な歌詞はシングルではあまりリリースしない傾向にもある。
"ハネウマライダー"はまぁそれを持ってしても上回るパワーがあるから大丈夫ということで。

よく「なんでこれシングルで出さんのじゃ、われ！」と言われる曲はその類いである。
※ポルノグラフィティファンはみんな紳士淑女なのでこんな荒い言葉づかいはしないと思いたい

たとえば"月飼い"は２番がなければ、いきなりストーリーが飛んでしまう。だからシングル向きではないのだ。


そして、会報の内容なので詳細なことは書けないが「２番の歌詞が良いと思うのは、１番の歌詞を受けてしっかり話を膨らませているから」という話もあった。すごく良い話なのだが、詳細はファンクラブ限定なので語れないのがもどかしい。

YouTubeの公式PVも１番サビ終わりまでが多いのもあるか。

あと個人的にはテレビサイズの音を出演する度に見ることになるので、２番が恋しくなるのではというのもあるだろう。


音楽の素晴らしいところは５分ないような曲に２時間の映画を見終えたような満足感が宿る瞬間があるからである。

詩人がたったひとひらの言の葉に、行間に込めた想い、それはやはりフルサイズで聴いてこそ。

テレビでポルノ見たけど良いよね、って思った方は是非フルで歌詞を見ながら聴いて頂きたい。


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