僕の中の結論であり、この記事で言いたいことの全てである。
後にも先にも僕の中でYUIを越える女性シンガーソングライターは現れない。
結論を書いてしまったのでここからは全て蛇足であるが、結論に至った経緯を話そう。
同世代の言葉
僕はYUIと同世代である。
YUIが1987年3月生まれで、僕は1987年5月生まれ。
つまり2ヶ月しか違わないが、学年でいうと1つ上の先輩ということになる。
シンガーソングライターというのは、古今東西時代の中で生きる自分自身のことを歌う場合が多い。
そうした中で同世代の言葉というには強い感心を抱く。スポーツや芸能人でも同じ年が活躍してたりすると興味が湧いたりしないだろうか。
ちなみに僕はシャラポワとも同い年だが、それを知った母に交互に見られて溜め息をつかれたことがある。
時代を見る上で世代というのはとても大きなもので、上の世代でも下の世代も自分の目線とは異なってしまう。
1987年生まれというのはゆとり世代の第1世代である。上からはバカにされ、下からもバカにされる。
なので、理解してくれるのは同じ世代しかいないのだ。この世に救いはない。
そんな中で
犠牲にできないのは
こみあげる希望 無くしたら また道に迷うだけ
"My Generation"
こみあげる希望 無くしたら また道に迷うだけ
"My Generation"
尊敬できない大人のアドバイス
アタシはあなたみたいになりたくないと思った
"How Crazy"
アタシはあなたみたいになりたくないと思った
"How Crazy"
と歌っているYUIは当時とてもどうしようもなかった自分にはとても輝いて見えた。
今もどうしようもない。助けて欲しい。
歌詞の言葉の選び方などが個人的にはとても好きなバランス感覚であった。
心情を歌うが日記的な書き方ではなくて(そういう曲もあるが)、ちゃんと詩的な詞になっている。
原風景
YUIは2005年にメジャーデビューした。
12年前である。つまり17歳だ。
彗星のように現れたのだ。文字通り。
デビュー曲"feel my soul"に心を掴まれ、2ndシングル"Tomorrow's way"でもう帰ってこれないところまでハマった。
ちなみに"feel my soul"は2012ver.のビデオがある。
この姿を見て惚れない男がいるだろうか。
僕は音楽に関しては好きになったのが遅いので、女性のシンガーソングライターとしては、YUIが初めて好きになったアーティストであった。
CDはもちろん買った。
今はなき渋谷AXに1stツアーを見に行った。
たぶん人生初めてのライブハウス。
最高であった。
天使かと思った。
デビュー直後からかなり売れていたが、さらには映画「タイヨウのうた」でまさかの主演・主題歌に抜擢され、一躍時の人にまでなっていた。
自分の中でありとあらゆる原体験や原風景がYUIに詰まっているのだ。
14~17歳で好きになった音楽は一生聴き続ける可能性が高いという。
17歳でYUIの音楽と出逢った僕は、たぶん一生聴いているだろう。歌の上手さががどうこう言ってるやつは一生オペラ聴いてろ。おおん?
この儚さのある声だから良いんだろうが。
興奮しすぎて言葉が荒れてきた。すみません。
人間、思い入れというものは理屈で片付けられないほどの力を持っている。
Thank you My teens
"Thank you My teens"という曲がある。
2ndアルバム「CAN'T BUY MY LOVE」に収録されている曲である。
歌詞のテーマは「二十歳」である。
近づいてる10代最後の日までに
やり残したことがまだありそうで焦る
やり残したことがまだありそうで焦る
この曲から約10年あともうちょっとで20代最後の日がきてしまうが、未だにこの歌詞に共感している。
僕はいつになったら大人になるのだろうか。当時とは違う意味で泣けてきた。
10代に感謝を歌った曲であるが、まさに同世代ならではの共感をしてしまう歌詞であった。
「分かる分かるー」という安易な共感ではない。本当に心の底からの共感である。すみません気持ち悪くなってきたのでそろそろ締めます。
そんな経験は、もう二度とできないだろう。
だからこそ僕は言いたい。
女性シンガーソングライターはYUIで始まってYUIで終わる、僕の中で。
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