2017年9月19日火曜日

(再掲)知ってる?アーティストが突然ソロ活動を始める理由







バンド好きをやっていて、ある日突然メンバーの◯◯のソロプロジェクト始動!みたいなニュースを見たことはないだろうか。

特に、ある程度メジャーどころのアーティストにその傾向が強く見られる。

今回はなんでアーティストは突然ソロプロジェクトを始めるのか、その理由について書いてみたいと思う。

後半で晴一さんとTHE 野党の活動についても触れているので、THE野党の活動について思うことのあるポルノファンの方は是非目を通していただけるとありがたい。










自由な音楽制作



ソロ活動を始める動機としてはこれが一番ではないだろうか。

メジャーアーティストになるほど、そのアーティスト名はブランドとして確立される。

そうなってくると、もはやバンドはメンバーだけのものではなくなり、レコード会社やプロデューサーなど全てひっくるめた「プロジェクト」となる。
特にメジャーレーベルのアーティストに関しては規模が膨大となり、社を上げたプロジェクトともいえる。


響きはよくはないが、アーティストを売り出すにはそれなりの投資が必要で、ブランドイメージをある程度維持していくには、それだけ手間と費用がかかる。

アーティストの人気が上がるほど母体は増大し、バンドの意思決定だけで軽々動かせる存在ではなくなってしまう。
バンドマンといえば自由奔放というイメージだけど、新しいことに挑戦したいというミュージシャンには窮屈な部分もあるのではないだろうか。


云わばシャネルのブランドの新作を制作しているのにデザイナーが俺今度はシャネルで安全靴出したいんだと言うみたいな。
稀にそういうトリッキーなことをしてしまうケースも多々あるけど、大方新しい方向性を見出だして行くのは有名になるほど難しくなる。

そんな挑戦を繰り広げていくタイプのブランドもあるけど。


そこでアーティストはソロとして活動を始めるのだ。

ソロ活動にすることで、バンド(アーティスト)というブランドし縛られない自由の利く活動ができる。
自分のソロプロジェクトであるから、ある程度のことまでは自分でコントロールできるようになる。その分責任も増すことにはないるが。

もちろんソロ活動としてお薬に手を出したりしてしまっては本業にも影響(損失)を与えてしまうことにもなる。


ソロ活動ということではないが、細美武士は the HIATUSとMONOEYESを掛け持ちしていたり、楽曲スタイルによってバンドを使い分けるといった活動もそうした理由からきているのだろう。エルレ再結成してくれ。



セールス面でのプレッシャーがなくなる




似た理由になるが、これもリリースする側のアーティストにとっては重要な話題だ。


ポルノグラフィティで例える。

ポルノは晴一さんは THE 野党としても活動している。

これはまさに、ポルノグラフィティという巨大プロジェクトから外れ、自由な音楽制作ができるということからスタートしたプロジェクトである。


以前インタビューでも「ポルノは自分たちだけのものではない大きなプロジェクトだ」と言っていたことが何回かある。


よく話題に出る曲出し会議などもその一環だよね。


ポルノグラフィティという名前で出す以上、それなりに費用をかけたプロモーションがあり、それに見合うある程度の結果が期待される。


なので、曲をリリースするということについても「セールス」というプレッシャーがついて回る。晴一さんがインタビューで「シングルは数字に結果が出るので緊張する」という旨の発言をしている。


逆にアルバム曲はシングルに比べれば自由が利くので作ってて楽しいとも言っている。


そうしたプレッシャーにとらわれず音楽制作をするためにソロプロジェクトを始める要因になる。

THE 野党の活動始める時ファンからはあれやこれや言われていたが、結果的にポルノでの音楽性も広がった気がするし、ポルノとしての活動を止めずに続けてるしね。


むしろ僕は晴一さんのセールス面に触れる話題などからも、そのプレッシャーの大きさを感じるので、そのプレッシャーを発散させるのにも、僕はTHE 野党の活動していくことは悪くないと思っている。


たとえば受験をしたことのある方は一年間試験が終わるまでずっと心が落ち着かない気持ちにならなかっただろうか?

結果を求められるということはそういうことだ。それを17年間続けてきたとしたら、人間は憔悴して疲れきってしまう。

この世でどれだけのバンドが消えて行ったか想像するのは簡単だろう。


だからこそ息抜きになる時間を作ることで、逆にいざ集中という時には、さらに集中した活動ができると思う。


岡野さん?彼は釣りがソロプロジェクトです



まとめ




ということでアーティストがある日突然ソロプロジェクトを始める理由について書いた。

上の中でプロジェクトに触れたが、こう書いてしまうと悪く見えてしまったかもしれないが、それだけ多くの人がアーティストを売りだそうと真剣に話し合っているということだ。
その中から生まれた素晴らしい音楽もたくさんある。

実際には様々なパターンがあるのだが、少なくともポルノチームは良いものを世に出そうという議論に基づいていると思う。

一辺倒に批判せず、好きなアーティストであればこそ応援してあげて欲しい。

まぁ、世の中にはソロプロジェクトのはずが、最もソロ活動を楽しみすぎてそれが本業になってしまったアーティストもたくさんいるが。









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