2019年6月18日火曜日

【レポ】FENDER CUSTOM SHOP EXPERIENCE 2019 #1.新藤晴一×トッド・クラウス 徹底レポート










「FENDER CUSTOM SHOP EXPERIENCE 2019」が原宿で開催された。

Fender Custom Shop(フェンダー・カスタムショップ)とは、ギターブランドのフェンダーの中で最高品質のギターを生産する特別な製造ラインであるアーティストモデルや、特別な仕様のギターを扱う。

そんなFender Custom Shopの選りすぐりのチームには更に特別なギターを制作する人々がいる。それが「マスター・ビルダー」と呼ばれる12人で、多くのマスター・ビルダーがアーティストと直接やりとりをしながら、ギターの制作を行う。

そして原宿ラフォーレにてFender Custom Shopのギターが展示され、表参道ヒルズでトークイベントが開催された。

その中でゲストに新藤晴一が出るというのだから、見ざるをえない。

ということで、ほぼ嵐の中、表参道ヒルズに行った。


※新藤晴一がギターを語るなんて滅多にない、と張り切って書いたらとてつもなく長くなりました



FENDER CUSTOM SHOP EXPERIENCE 2019 徹底レポート
#1.新藤晴一×トッド・クラウス
「マスター・ビルダーに自身の思う『最高の一本』をオーダーする」








オープニングセレモニー





トークイベント前にオープニングセレモニーが開催された。


オープニングではFenderの紹介映像が流れる。

ゲストにはFenderの取締役社長兼アジアを統括のエドワード・コール氏が登壇。

この後もギターマガジンでしか見たこと面々が次々登壇する。

エドワードの挨拶でいくつか印象に残ったものがあるので、ここに記す。


「最初の映像がFenderの全て。私たちはレオ・フェンダーの『ミュージシャンは天使で、その天使に羽を与えてあげるのが私たちの使命』という意志を受け継いでいます」

「レオ・フェンダーはFenderで今までの人類では想像もつかなかった、新しい音楽を生み出した」

「僕らはプロでもアマチュアでもそのプレイヤーたちが必要とするギターを届ける。だからあなたのギターも創ります」


先日6/9はレス・ポールの誕生日でもあったが、レオ・フェンダーと共に、この2人がいなかったら、今のロックという音楽はなかったか違うものになっていた。

エドワードの言葉にもあるように「新しいジャンル」そのものを生み出した功績はあまりにも、偉大だ。

エドワードはとても陽気な男で「フェンダーの社長です(日本語)」とか、「この後は、ハルイチさーん(日本語)」なんてご機嫌に話していた。しかし、フェンダーについて語る時はそのブランドへのプライド(誇り)をしっかりと、熱く語っていた。

通訳の方が新藤晴一のことを「ポルノグラフィティのシンイチさん、あ!晴一さん」と言ってしまった時も「慌てなくていいですよ!大丈夫ですよ!」とフォローしてたり、本当にナイスガイっぷりを発揮していた。

ジョン・クルーズとトッド・クラウスのマスター・ビルダーも統括して、ジョン・クルーズは会場の写真を取って「これで妻にどこかで呑んだくれていると思われないで済む」と言って会場を沸かした。








Experience




Experienceの内容は「マスター・ビルダーに自身の思う『最高の一本』をオーダーする」というもの。

新藤晴一はトッド・クラウスにオーダーをする。

始まる直前でふつふつと何かが沸いてきたのだが。

なぜ金払って人がギターをオーダーする姿見なければならないのだ。


嫌がらせの最たるものではないか。最高だ。






司会進行は新藤晴一の『別冊 俺』こと、『GUITAR MAGAZINE SPECIAL ARTIST SERIES』、ギターマガジンによる新藤晴一特集を制作したリットー・ミュージックの藤井徹氏※。そして技術面でのサポートと、あとは通訳が虎岩正樹氏だった。
若干曖昧ですが、確か藤井さんだったと思う。違ったらすみません。



新藤晴一が登場すると、会場に大きな歓声が上がる。


晴一:今日、『みんな緊張してると思うから、始まる前にしっかりそれをほぐします』と言ってたのに、藤井さんが一番緊張してるじゃないですか

みんな、マスター・ビルダーって知ってる? 凄い人たちなのよ? 伝わってるかな、これがいかに凄いことなのかって
12人しかいないのよ。それで、クラプトンとかジェフ・ベックとかデヴィッド・ギルモアのギターを創ってきた人が俺のためにギター創ってくれるって。スティーブ・ジョブズが自分のために特注でiPad創ってくれるようなもんよ?クラプトンのギター創っとる人だよ?

ヤバい、俺が一番浮かれてる。
トッドさん、クラプトンってどんな人?

トッド:エリック・クラプトンはとても、英国紳士でとても良い人だよ。そして、何よりプロフェッショナルだね。






そして、いよいよExperienceが始まる。

まずは新藤晴一の所有するCustom Shopのギターを紹介。まずは黒テレこと、故ジョン・イングリッシュ作によるテレキャスター。


Fender Custom Shop Master Built Series
57 Telecaster Relic by john English 2005


このギターの特徴を訊かれ。

晴一:テレキャスターってものは弾き甲斐のあるギター。実はこれ(黒テレ)が初めてのテレキャスターだったんだけど、手にとって弾いた時にギタリスト魂を燃え上がらせてくれるような感じがして、これでやってみようと思えた。

そして、実機を使って実際に弾いてみるのとに。クリーントーン(フロント)で"メリッサ"のコードを弾いたり、アルペジオを軽く弾く。

晴一:やっぱりクリーンがリッチで綺麗ですよね。今、ピックアップがたまたまフロントになってたけど、ピックアップっていうのは電気を拾うマイクね。センター※で弾いた時のふくよかでリッチなサウンドがフェンダーの魅力。
※ピックアップはギターに付いている弦の振動を拾って電気信号に変える。テレキャスターはそれが2つ付いていて、スイッチで、フロント(前)、リア(後ろ)、センター(両方)に切り替えできる


藤井:トッドさん聴いてみていかがですか?
トッド:高音がきらびやかで、とてもバランスが良い音がする、良いギターだね
晴一:うちの子、可愛いでしょ!(満面の笑み)

藤井:では次にクランチにできます?クランチでお願いします

アンプのセッティングがクランチになり、"ハネウマライダー"のリフを弾く。

藤井:ではまず、クランチの説明からいいですか。
晴一:クランチの、説明? なんかこういう(弾く)、説明できないので弾いてみました。
※クランチはクリーントーン(まっさらな綺麗な音)をちょっとだけ歪ませたサウンド。ジャキジャキとしたサウンドが気持ちいい


そして他に所有するFender製ギターも紹介。

マスター・ビルダーのジョン・クルーズ製作のクリーム色のテレキャスター。


Fender Custom Shop Master Built Series
60's Telecaster Relic by john Cruz 2007


藤井:これはよく楽屋に置いてサブとして使うと言ってましたよね?
晴一:そう。この黒テレと、もう一本62年製のヴィンテージのテレキャスもメインで使ってて。このギターはちょうどその2本の間くらいのサウンドで、どちらのサブとしてもちょうどいい。
これはネックが違って(ジョン・クルーズのテレキャスターはマホガニー(黒色)、黒テレは今はメイプル)、黒色(ネック)は一般的に「粘り気がある」って云われてて、こっち(黒テレ)はどちらかというと、カラッとした音。

藤井:次がこちらもジョン・イングリッシュによるストラトキャスター。

Fender Custom Shop Master Built Series
57 Stratocaster Relic by john English 2000's


こちらはリアピックアップがノイズレスピックアップに替えられてます。

そしてユーリ・シスコフによるストラトキャスター。

Fender Custom Shop Master Built Series
Stratocaster Relic by Yurin Shishkov 2008

こちらは3つともノイズレスピックアップが搭載されてます。
このギター、つや消しの黒のボディ、ゴールドのパーツがとてもツボでマジで欲しい。

晴一:ステージで使うとどうしても、ステージにはたくさんの電気信号が飛び交っていてそれを拾ってしまうとどうしてもノイズが出てしまうので、こっちの(ジョン・イングリッシュ作)は自分で交換しました。

藤井:そして昨年、新たにCustom Shopでオーダーされて創られたのが、こちらのストラトキャスター。これはまだ表にはあまり出てきてませんが、いかがでしょう。
晴一:今は家で弾いていて、特徴が掴めてきたらステージで使いたいと思ってます。
藤井:特徴的なのが、このビジュアルですが、ペイズリー柄のギターを一度黒く塗って、それすらも剥げてきているというコンセプトで。
晴一:そうですね。ガレージに置いてあった親父のギターを見つけて、「ダサい」って言って塗って使ってきて長年経ったというイメージです。それに、メタルのピックガードという。

藤井:トッドさん、いかがですか?
トッド:今言ったような、ストーリーのイメージがあるというのは、とても良いことだね。


藤井:そしてついでに紹介させていただきますが、横に乗っているのが、ツアーグッズで発売された黒のテレキャスターのモデル。
晴一:トッドさん、トッドさん。このギター、ツアーグッズで創ったんです。訳してもらえます?
トッド:You maid?
晴一:ゆう…めい…?あーmaidか。ツアーグッズで創ってもらったんですよ。そうしたらね、めっちゃ売れたの。
トッド:それは良かった


この新藤晴一とトッド・クラウスの微妙に噛み合わない会話がなんとも面白い。

そして、いよいよ本題のギターオーダーに。










オーダー




藤井:さて、時間もなかなかなので、そろそろ本題に入りたいのですが。
晴一:あ!もうこんな時間?
藤井:どんなギターにしましょう。
晴一:いやー。どうしよう。この話いただいてからずっと悩んでるんですけど。ふたつあって、ひとつはクラプトンのギター創ってる人だから、クラプトンのギターの「ドンズバ」のモデルみたいな?






そして、ステージにはトッド製作のクラプトンモデルがあることがわかり、手に取る。それは角度によって色が変わる塗装であった。それを見て「格好いい!」「欲しい」とマイクに乗らない声で言っていた。


晴一:クラプトンのギターの特徴はね。「ミッドブースター」っていうのが付いてて※。ソロの時とかにそれを使う。ブルースの人だから、足元(エフェクター)をあまり使わずに手元で操作をするの。
※クラプトンのストラトは通常センターピックアップのトーンのツマミでミッドを強くすることができる。ソロ用に音を太くする効果で、ブースターとしてボリュームも少し上がるらしい


そして"Layla"のリフを弾いてミッドブースターの違いを聴かせる
晴一:みんな、違いがわかるかな?


晴一:たとえばクラプトンにこれを「はい」って渡してもステージに立てるってこと?
トッド:そう。クラプトンのモデルは全部彼のと同じスペックで創ってる。だから、仕様が変わったりすると、アーティストモデルも全部その仕様に変える。
晴一:そうかぁ、全部変えるのか。
トッド:もちろん、「この時代のクラプトンの音がいい」っていうのもある。だから、オーダーを貰えれば、そのスペックを調べて創ることもできるよ。
晴一:そうかぁ、それなら。買えちゃうってことかあ。もうひとつが……もう一方?が。僕らギタリストはどうしてもヴィンテージ志向が強いんだけど、逆にマスタービルダーが考えるモダンな仕様を織り込んだギター。たとえばスチールのフレットにするとか。
トッド:たしかに、(モダンなテイストを入れるような)そういうオーダーを受けたこともあるよ。
晴一:普段ならマスター・ビルダーがやらなそうなことを。なんかこう、手打ち蕎麦が美味しいお店でカレーうどん頼むみたいな、訳せます?

これに虎岩氏は「ハンバーガーショップでSUSHIを頼む」みたいな翻訳をしてくれていた。

トッド:モダンなといえば、フレットを何フレットにするかということもある。21フレットだけど、22フレットとか24フレットにしたいっていうのもあった。
晴一:24…できるんですか?
トッド:そういう時に必ず訊くのは「それは、本当に必要なのかい?」ってこと。僕は21フレットより多くはいらないんじゃないかなって思ってるよ。使わないよね。
晴一:たしかにねぇ。


晴一:たとえばデヴィッド・ギルモアとかね。みんな知っとる?Pink Floyd(ピンク・フロイド)のギタリストなんだけど、クラプトンと同じギターを使ってるはずなのに、もちろんアンプとかのセッティングが違うにしても、全然違う音がする。
トッド:そうだね。デヴィッド・ギルモアの音を嫌いな人なんていないさ!






晴一:マスター・ビルダーについて、色々な都市伝説があるんだけど。「都市伝説」って訳せます?
虎岩:(なんとか訳す「myth」とかかな?)
晴一:マスター・ビルダー同士は仲がいいんですか?
トッド:仲はいいよ。いつも健全な競い合いをしてるんだ。笑顔でね。


晴一:あとギタリストの間でよく言われるのが「マスター・ビルダー」はどっからどこまでやっているのか、ってことで。もしかしたら『ゴルゴ13』みたいに、最後に目だけみたいなこともあったりして。
実際のところどこまでやるんです?木を選ぶところから?

トッド:木材については専門のスタッフがいて、マスター・ビルダー専用に木材をストックしてくれている。そしてオーダーの木をそこからもらう。
晴一:へー!専門でいるんだ。


晴一:時間大丈夫です?もうちょっと訊きたいんですけど。これも都市伝説なんだけどレリック加工について。レリックっていうのは、新品のギターにわざと傷をつけたりして、ヴィンテージっぽくする技術なんだけど。本当に長年使われていたみたいな自然な感じにするのが凄い技術なの。
それをやるのに、土に埋めるとか、鎖でこう(手を振る動作)やるとか噂があって。何か今日から使えるみたいな技術って教えてもらうことはできます?
トッド:鎖?鎖はいいところをついてる。
晴一:え?ついてるの?
トッド:やり方はマスター・ビルダーごとに違うよ。道具はマスター・ビルダーごとに違う。レリック加工で大事なのは、実際に長年使われたギターを見ること。金槌や金属の破片を使ったりそれぞれだ。人の良いテクニックを見て盗んだりね。そうやってお互いにテクニックを磨いている。


トッド:あとは塗装については、一人のスタッフが一手にやっているよ。彼は、僕よりも塗装が圧倒的に巧いんだ。スタッフたちに支えてもらって、それを責任をもって統括するのがマスター・ビルダーなんだ。だから塗装についても、同じスタッフがやったとしても、マスター・ビルダーごとに求めてるものが違うから全く違うものができる。
晴一:そうやって独自の技術を築いていくんだね。まさに、職人の世界。


藤井:さて、そろそろお時間が…
晴一:あーどうしよう。ちょっと話しててもらえます?
※確かここで考え中の新藤晴一の為に「初めての発売されたアーティストモデルはクラプトン」という話をして繋いでいた


トッド:ギターを創る時に一番大切なことは「焦っちゃいけない」ってこと。
晴一:普通?っていうかわからないけど、トッドさんにお願いすると普通はどれくらい時間掛かるものなんですか?
トッド:もちろん状況によって変わってくるけど、今はアーティストからのオーダーは1年以内に仕上げようという目標を立ててるよ。
晴一:1年?凄いなぁ。
虎岩:普通に注文すると2年半待ち※ですからね。
これは店舗とかがオーダーしたらってことかな?


晴一:うーん(ものすごく迷ってる)
トッド:ギターを創る上で必要なのは情熱やインスピレーションだ。だから、慌てちゃいけない。
晴一:トッドさん、あとでLINEのID教えてもらえます?
トッド:(LINE=SNSで訳された) あぁ。製作する時にアーティストとは何度もメールで写真やテキストのやり取りをして決めてくよ。
晴一:(手でキーボードを打つ動作をしながら)「アイ・ウォント・グッド・ギター」

晴一:製作中にやっぱり仕様変えたい!って言われることもあるんですか?
トッド:もちろんあるよ。まだ直せる箇所なら、できる限り対処する。
晴一:どうしようよかなあ。トラディショナルなモデルにするか、そうじゃないのにするか。
トッド:(迷ってるなら)Buy two.hahaha.
晴一:え? あ、2本買えばいいって?

わりと真面目に語っていたトッドのジョークで会場は和やかに。しかし、結局オーダー内容は決められず、後日に持ち越しになった。


藤井:完成したら、お披露目会なんてのを開いてもいいんじゃないですか?
会場:見たーい(僕:見させろ)

藤井:最後に、晴一さんにフェンダーのギターと今後どう付き合っていくかを話していただきたいのですが。
晴一:フェンダーのギターはオールジャンルで。それこそロックやポップから、それ以外にもR&Bとかでもなんでも弾ける。俺は今ロックとかポップと呼ばれるジャンルで使ってるけど、このギター(黒テレ)もきっとまだ俺の知らないサウンドも鳴らせるはずで、そういうのを見つけてあげていきたいです。


ということで文字起こしをしてみた。
メモを頼りに記憶だけで書いたので、若干異なる部分もあると思うが、大まかな全体像はかなり掴めると思う。

結局ギターが決まらなかったことが残念だが、こうしてギターの話をずっと訊ける機会はそう多くないので、とても貴重な体験であった。

会場のギターのことが全然わからないという方向けにもかなり気を遣っていて話していたのが印象的だった。
(ギターやってる人からするともうちょっとマニアック振り切ってもいいかという印象もあるかもしれない)

それでも、これだけギター少年の顔を見せる姿は、改めて本当に貴重な体験となった。

当然のようにギターが欲しくなりながら、その後の展示を涎を垂れ流しながら見てハルカトミユキのライヴへ向かっていったのだった。


【感想】新藤晴一 ポルノグラフィティ (GUITAR MAGAZINE SPECIAL ARTIST SERIES)
関ジャム「プロが厳選!やっぱりカッコいい!ギター特集!」で死ぬほど泣いた話

新藤晴一 「Pg'z」ホームページから言葉を拾ってみる Part.1 デビューに向けて
Pg'zホームページから言葉を拾ってみよう Part.2 機材・制作関係

ギタリストによるギターにまつわる名言集20連発+おまけ



このエントリーをはてなブックマークに追加
 

















2 件のコメント:

  1. はじめまして
    調べ物をしていたらこのブログに辿り着きました
    僕の好きなギタリストをとても詳しく説明されていて
    片っ端からじっくり読ませて頂いてます!!
    どうもありがとうございます!!!
    僕のおすすめのギタリストを紹介させてください
    フレデリック 赤頭隆児
    official髭男dism 大輔
    好みが似ているかもしれないので、聞いてみてもらえると嬉しいです!
    これからも更新楽しみにしています!!

    返信削除
    返信
    1. ありがとうございます!
      ギターの話題最近できてないんで、そろそろまたギタリストについて書きたいなぁと思ってます。
      フレデリックとか髭男のギター面白いですよね。髭男はヴォーカルが最近ポルノ推してくれて別の意味で話題となってました。

      削除