2023年8月12日土曜日

【ネタバレ】ほんとにあった!呪いのビデオ100






劇場版「ほんとにあった!呪いのビデオ100」を見てきた。

最近感想もだいぶ書いてなかったんだけど、久しぶりにお祭りだし、楽しんできたので記録として残しておきたい。

マンガですら100巻超えるなんて異常なレベルなのに、心霊実録もののホラーでこれはもはや金字塔と言う外ない。
(そもそもナンバリング以外のスペシャルとかXシリーズ入れると軽く超えてる)

そんな記念すべき作品がどんな内容になっているのか見ていこう。

※忙しくて見てから1週間開いてしまい細かい部分の記憶が曖昧なのでご了承ください
※ネタ部分以外は敬称略



・呪いのビデオ100


まず最初に自分がどれくらいの立ち位置かというと、20年近く見てきたガチ目なファンである。

といっても正直全部見てはいなくて、80番台がちらほら飛んでいたりするし、スカパーの放送の都合で98が見られていない。

そんなものなので、まぁ十分見ていると言っていいだろう。

ちなみに1番好きなナンバリングは52です。
好きなスタッフは川居さんと寒川ちゃん。

ということでそんな自分が今回の劇場版をどう見たのか書いていく。


結論からいうと、めちゃくちゃ面白かった。

コメディポイントは押さえてしっかり笑わせてもらえるし、何より問題の映像がしっかり怖がらせにきてくれている。

そして、ラストのあのオチも説明するでなく、あえて観客に委ねてくれるのが嬉しい。

ポイントごとに見ていこう。


①「赤い投稿映像」


今回は一本の投稿映像にまつわる物語である。

その投稿映像にまつわる取材と、映像を見たスタッフの身の回りで起きた不可解な事象をまとめている。

投稿者は長野に住む大学生で、友人と初詣をしていた際にスマホに突然Airdropで動画が送られてきたという。友人が送ったものと勘違いし、そのまま受け取ってしまったようだ。

映像はママさんバスケの試合映像だが、途中で映像がかぶせられており、全体的に赤い映像で神棚、お面、達磨、魚の目など映っていた。

ちなみに劇中ではこの映像は危険性から静止画を流すスタイルで観客に見せるようになっている。

投稿者は映像を見て以来「誰かに見られている」感覚になっていた。

この投稿映像は本来96に収録されるはずだったが、ナレーション収録中に中村義洋が「この映像前に見たことある」と告げる。

それは中村義洋がナンバリング3の製作中に届いた投稿映像と酷似していたが、その映像はこんなに赤くなく、他にも映像が続いていたというのだ。

そのVHSテープは投稿者からの要望で返却してしまっていた。

応募のあった住所を訪ねてもすでに引っ越しており、聞き込みをすると近隣の住人で年賀状のやり取りをしていた方から情報を得て、長野に引っ越したことが明らかになった。

その住所は赤い投稿映像の大学生の住所と近いものであった。

そんなこんなで色々調査を進めることになるんだけど、長野の取材は現在の演出担当をしている藤本裕貴が「通常のナンバリングの制作で追われており、こっちの調査までするの無理す……」と告げる。

それで中村義洋自らが助っ人で採用された木勢まりあと共に取材に出ることになる。

そこに至るのにプロデューサーと「私が行ってナレーションもすると『私は取材に出ることになった』とか変な感じになるよ」という前フリからの即落2コマとかマジで笑った。

あと木勢まりあが可愛くてめちゃくちゃ好きなので、いっぱい見れて嬉しかったです(明らかに木勢ちゃんが中村隊のお気に入りになってて面白い)


長野へ行き投稿者に話を訊きに行くと、窓の外から誰かに見られていたり、付きまとわれているような状況でまともに大学にも通えていなかった。

それを最近隣に越してきた投稿者の一つ上の先輩女性も心配していた。


調査を始めてからスタッフの身の回りでは不審な出来事が起こり始めてきた。

木勢まりあは自宅の誰もいないのにインターホンが鳴る事象が起きていた。

そして外に見に行った際のインターホンの映像には木勢の頭に赤い何かが被さるような映像が映っていた。
これはいけない、自宅まで俺がしっかり見守らないと(やめろ)。

藤本裕貴は人気のない帰り道で、誰かに見られている感覚になってカメラを回すと、公園の物陰に不審な影が映っていた。
藤本さんは自力で頑張れ。俺は知らん。

演出補の久木香里奈は自宅で1人でいたところ帰宅した夫に「外から見たけど他に誰か、男と2人でいたろ?」と疑いをかけられる。

なにげにあらぬ疑いをかけられて1番可哀想だった。ちなみに久木は家族からの強い要望がありという理由で、途中から調査班から離脱する。

しかし当の中村義洋には何も起きず、その違いは24年前に投稿されたオリジナル映像を見たかどうかという差ではないかという説が出る。



②疱瘡神


調査を進めていく中で専門医から映像に出てくるモチーフは「疱瘡神」を祓うためではないかという。

疱瘡神は赤い色を嫌うことが、映像が赤くなっている理由ではないかという。

かつては天然痘が蔓延していた時代にお祓いとして用いられた。

スタッフの身の回りで起きた不審な出来事は、必要な映像を完全に見ていなかったからではないかという説が浮上する。

そんな疫病の話題が出た矢先、スタッフで演出補の男鹿悠太と藤本裕貴自身が新型コロナウイルスに感染してしまう。

特に男鹿は症状が重く、集中治療室に入るほどだった。

その頃、24年前の投稿映像の投稿者と連絡を取ることができた(経緯は忘れた)。

投稿者は母親に黙ってテープを送ったことがバレて怒られ、テープの返却を依頼したという経緯がある。

そのテープは母親のものではなく、チームメイトの方のビデオだったのだ。ちなみにそのチームメイトの◯◯(名前忘れた)が映っている辺りで映像に異変が起きている。

取材に行くことになったが、スタッフ2人がコロナ感染でこちらの取材には人員を割けないと藤本は告げる。

ちなみに長野の学生の投稿者もコロナにかかって、隣の先輩に看病してもらっていた。

ということで結局、中村監督はカメラマンと2人で取材に行くことに。

投稿者の母親はママさんバスケに所属していたが、今は認知症で施設に入っているという。

あと問題の発端になった赤い方の映像はテープをダビングした際に失敗して色と、長さが変わってしまっていたからであった(んだったと思う)。

投稿者と共に施設を訪れるが、コロナウイルス感染対策で息子1人しか面会できないことになり、投稿者へマイクとカメラを預けることに。

なるんだけど、途中から面会室の窓から身を乗り出してグイグイ話に入ってく中村監督がめちゃくちゃウケた。

結局母親からは「コーチはお寺のお坊さん」「コーチは鬼」「チームメイトの◯◯の名字は"かんえん"」などの情報を得る。

中村監督は近隣のお寺へ虱潰しに連絡するが、全く見つからない。

その時、投稿者が当時のバスケチームの名簿が見つかったと情報がくる。近所に住んでいたメンバー3人が取材に協力してくれることになった。

試合のビデオテープはコーチからメンバー全員に送られていたが、それぞれ持ち寄ったテープには投稿映像のような異変は起きていなかった。

更に話を訊くと、コーチは鬼ではなく優しかったことや、お寺の坊主ではなく神社にいたことが明らかになる。

あとどこのタイミングか忘れたけど、映像に一瞬映る男が、このコーチと似ていると判明する。

そしてチームメイトだった◯◯の名字がかんえんだったのではなく、急性肝炎で亡くなっていたことが明らかになる。







③空き家捜索


ここで一旦東京に戻ると、この取材をナンバリングの100として出すのはどうかと提案が出る。

藤本裕貴も現在並行して制作を進めているが、それを101にすることになる。

レンタルで先に101が出た理由もちゃんとここで描いてくれるのいいね。

その頃中村監督は映画業界の働き方改革の理事で定期的な打ち合わせで時間を取られていたため、再度協力できることになった藤本側のスタッフたちが◯◯の家を探しに出た。

すると呆気なく空き家になった◯◯の家を発見し、交渉の結果鍵を借りて中に入っていいという許可も得る。

そのままVHSテープ探しをしたかった藤本たちだったが「中村監督にも伝えた方がいいのでは」とプロデューサーに諭され連絡すると、色々すったもんだの末に後日改めて仕切り直すことになった。

この時の藤本さんの「マジかよ」「面倒くせえ」みたいな顔とか、完全に自分を面倒な人間として演出している中村監督の開きなおった演出に爆笑した。

ということで後日改めて取材に出かけると、食事をしていた食堂で偶然隣の席で話を聞いていた初老の男性から声をかけれられる。

近隣に住む男性で何か事情を知っているようだ。自宅に招き入れてくれて話を訊かせてもらうことに。

要約すると、バスケチームのコーチは一時的にこの土地に来ていた神主で、◯◯に特別な感情を抱いていて、ストーカーのような行為を行っていた。

投稿映像のバスケの試合から数ヶ月後に◯◯は亡くなっている。

それは細菌性の急性肝炎によるものだった。


疱瘡神をキーにかつての天然痘などの疫病、急性肝炎、新型コロナウイルスなどが繋がる。

ここで学者から情報が入って、例の疱瘡神の魔除けは実は逆の意味で、疱瘡神は赤を好む習性もあると連絡が入る。

ここマジで「どういうこっちゃ(´・ω・`)?」になるんだけど、端的にいうと疱瘡神を赤いもので年末に招き入れ、丹念にもてなしてから帰すことで、向こう1年は来ないでと伝えるための儀式でもあった。

その情報聞いて慌てて車の中で赤いダウンジャケットを脱ぐ中村監督に笑う。ちなみに赤いニット着てて「着替えがないです」という木勢ちゃんカワイイ。

そんな情報も入りつつ、話を聞いているうちにすっかり夜に。

そもそも「暗い中で探索すると突撃系YouTuberみたいになってしまう」といって後日に仕切り直したのにしっかり夜になる辺り完全に狙ってる。

家に入ってからも「VHSテープを探すのが目的なんだから」とか、物音に「ほらYouTuberみたいになってる」とか、なにか見たというスタッフに「そういうの要らないから」みたいなことを言ってる中村監督が、後にしっかり「あそこに黒い影が見えた」とオチをつける辺り(以下略)。

結果的に件のVHSテープを発見するが、後日確認したところ、捜索時の映像にいくつもの不審な影が映っていた。

ちょっと残念だったのは、ここの映像がいずれも結構分かりづらいものばかりだったことかな。劇場でこれだと、これ家のテレビだったらちゃんと見れるかな?

発見したVHSの映像は確かに24年前に投稿されたものだった。

その映像は問題ないとして流される。

映像はたしかに元の映像のように赤くなく、投稿映像の後に赤べことかが映っていて、最後は敷かれた布団の枕元に謎の男がいて、おもむろに立ち上がってカメラのスイッチを切る映像で終わっていた。

この映像がちゃんと不気味だったことが良かったと思う。生理的な嫌悪感をしっかり刺激してくれる。
他の映像はちょっと弱いなと思っていたけど、この映像がしっかりしていたから総合的に満足できたと思う。


内容としてはバスケコーチの偏愛的なストーカー気質によって◯◯さんに疱瘡神の呪いがかかってしまい亡くなってしまった。

コーチはその枕元にいることさえ願って疱瘡神を呼び込む呪いをかけた……そして本来やってかた疱瘡神を送り還すはずの手順をあえて省くことで疫病の呪いをかけた。

コーチは死んでいて、死後も◯◯の家に巣食ったりビデオを見たもののもとに現れたり、怨念としてこの世に残っていたってことでいいのか?

そうなるとダビングした方のテープはそれはそれで不完全な形の儀式の映像になっている+コーチの怨念が間接的に宿ってしまったという解釈でいいのかな?

※どこで判明したか忘れたけど、ダビングのテープは処分されている

とりあえず疱瘡神を送り還す手順をしっかりスタッフが行い、起こっていた事象は止んだ。

てか疱瘡神を送り還しただけじゃなくて、このコーチどうにかしないといけないんじゃ?
いや、もはやコーチ自身が疱瘡神と化しているようなものなのか?

ごめんなさい、この辺りは記憶が曖昧なので配信とかで見返したら直します。


対処したことで、投稿者の大学生も身近の異変は治まっていた。
そして隣の先輩と付き合うことになっていた。

というところで終わるのだけど、当然疑問が残る。

誰が投稿者にAirdropで映像を送っていたのか、だ。

いや、ここまで読んだだけでも判るとは思うのであえて直接書くことはしないけど。


・映像は偏愛的なストーカー気質の愛情がもたらした、病の枕元にでさえ傍にいたいという願いがもたらしたもの

・長野の投稿者はコロナに感染して、隣に住む先輩に看病してもらっていた

・その先輩は最近"偶然"投稿者の横の部屋へ引っ越してきた

・結果的に看病したりして親密になり投稿者と付き合うことになって笑顔


もちろんそれでも捨てたVHSをどうやって手に入れたのかとか、なぜ効力を知っているのかとか謎は残るんだけど、それでもこの後味の悪いエンディングは個人的には大満足である。

結局のところ「触らぬ神に祟りなし」であって、不要に疱瘡神に触れてはならないということである。

100として改めて「見ると呪われる」という映像に焦点を当てたり、メタ的なジョークがしっかり笑えて面白くて楽しめた。

ここまでシリーズを見てきたファンへのご褒美になっていて、時には文句を垂れながら見てきていたりもしたけどシリーズを追ってきて良かったなと思えた。

もちろん150も200も超えていくことを願い、この記事を終わることにしよう。

ありがとうございました。

そして、これからも宜しくお願いします。

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