2019年2月3日日曜日

【3月から還元率1/4】ハードオフアプリの来店ポイントクーポンを1日で貯めようとした男の話








このブログは基本的に僕の頭の中で生み出された妄想を垂れ流すものである。なので、所謂「足を使った」記事というものは、あまりない。

無論、ライヴとか映画を見に行って書くということはあるが、それもあくまでも受動的なものだ。

ということでこの度、初めて足を使った記事を書いてみたいと思う。

それを思ったのは、前にもネタにしたがテキストサイトの雄、pato氏がSPOTというサイトでとにかく厳しい旅を繰り広げている記事を大好きで読んでるからである。

時に青春18切符で日本を縦断し、時に廃線になった路線をひたすら歩いて巡り、時にはシベリア鉄道でロシアを横断する苦行のような旅の数々。

僕はそこまでの苦行できないが、どうしてもやりたいことがあった。

それがハードオフの来店ポイントを貯めることである。

一気に規模がショボくなったな。

ということで全力でパクって最大限のリスペクトを兼ねて書いて行こう。








ハードオフポイントシステム







ハードオフという店がある。中古のOA機器を中心に販売しているお店だが、楽器も取り扱っている。
ということで、僕は足しげく通っている。

それなのに、今まで来店するだけでポイントが貯まるシステムを利用していなかったのだ。思い立ち、先週から急に始めた。

システムを説明すると、ハードオフを始めとした業態(ブックオフは異なる)に来店してアプリでチェックインすると20エコポイントが付与される。このエコポイントを500ポイント貯めると500円のクーポンが貰えるという仕組みである。

つまりは25回来店すればクーポンが発行される。特徴としてはハードオフを始め、オフハウス(日用品)、モードオフ(洋服)、ガレージオフ(車用品)、リカーオフ(酒)なども対象である。そしてここが重要なのだが、ハードオフとオフハウスが併設してある店舗であればそれぞれで入店のエコポイントが20ポイントずつ貯まるのだ。つまり併設店に行けば業態の数だけ来店ポイントが付く。

クーポンの使用については現在の条件は3000円以上のお買い上げでないとクーポンが使えない。前は1500円だったようだが、改訂したようだ。
そして3月より、また新しい改訂が。見かけたのがこのアナウンスである。








2019年3月より20ポイントだったのが、5ポイントに。1/4である。1月4日ではない。4分の1である。つまり今まで25回来店すれば良かったのが、100回行かないといけなくなったのだ。それなのに、クーポンの条件は据え置き。

僕が始めたのは1月末。20ポイントであるのは、2月しかない。なので、2月の間にポイントを稼ごうと思った。

そしてこの度あるルールを強いて、来店ポイントを稼ごうと思った。



ルール
・車を使用して1日で巡れるだけ店舗を巡りクーポン発行分(500ポイント)まで貯めないと帰れない
・ハードオフは必ず店に立ち寄る
・その他の業態は店に寄らなくて良い


きっと誰しもが思うだろう。「なぜ」。それは大変正しい反応だ。pato氏の模倣もしてやりたかっただけである。

僕の住んでる八王子を中心に多摩地域はそこそこ店舗がある。しかも結構行くので、ある程度立地も分かってる。正直余裕だ、と思って家を出た。


しかし、思いの外、地獄が待ち構えていたのだった。



ハードオフアプリの来店ポイントクーポンを1日で貯める為に奔走した男




10時半に家を出発。
ガソリンがあまりなかったので、給油してスタートすることにしてセルフのガソリンスタンドへ。お金を入れて給油口に入れるが、肝心のガソリンが出てこない。スカスカとしている。

焦って、近くにいたおじさんの店員さんに声をかける。「え?おかしいなぁ」とおじさんは給油のノズルを見ている。そこで、はたと気づいた。モニターにしかと出ていた。


ハイオク


そりゃ出んわ。
「すみません、すっとぼけてました」とおじさんに謝り、あらためてちゃんとレギュラーを押して入れることができた。おじさん店員は笑っていた。それにしても500円のクーポンのために2000円分給油するというのは本末転倒感が拭えない。


気を取り直して出発。ここで重要なのが、どういうルートで回るかである。八王子にも何店舗かあるが、僕が真っ先に向かったのは、多摩永山にある店舗である。





↑遠い


かつてキャンディアップルレッドのフェンダーメキシコのシンラインを買った場所である。大きな店舗なのも去ることながら、あの店舗は混む時は駐車場に入れないくらい混むのを経験から分かっていた。

なので、早いうちに片付けようと真っ先に向かった。しかしながら途中で北野駅にあるモードオフ近くを通って、そこも逃さず獲得を狙う作戦に出た。問題は駅前なので駐車場が有料だし、モードオフのために駐車場に停めるのが面倒であった。

そこで、実験を兼ねてあることを試すことにした。
駅前の店舗が入ったビルの横の路上に一時停車し、そこからチェックインできないかということである。姑息だ。その狙いは、成功した。


来店してないのに来店ポイントを貰う。この記事でハードオフから金一封くらい貰ってもいいのではと思っていたが、こんなことをした限りはとても言えない。






モードオフ 八王子コピオ北野店
累計 20ポイント
残り 480ポイント



ひとつ補足しておかなければならないのが、僕は一週間前に60ポイント獲得しているので、今回は560ポイントを目指すことになる。

そして北野ルートで多摩永山に向かう途中、かすめるのでハードオフ八王子堀之内店を獲得、店舗はあとで立ち寄ることにする。





ハードオフ八王子堀之内店
累計 40ポイント
残り 460ポイント



そして、また道中のハードオフ多摩ニュータウン店、オフハウス多摩ニュータウン店も獲得。時間に余裕があったので、こちらは立ち寄ることに。






ハードオフ多摩ニュータウン店
モードオフ多摩ニュータウン店
累計 80ポイント
残り 420ポイント






ハードオフ多摩ニュータウン店は2017年7月14日にオープンした比較的新しい店舗である。店舗も比較的広く、何よりとても綺麗でハードオフらしくない。

ここの店舗で面白かったのが、値札に30%オフなどの値下げがされているものがちらほらあることだ。気になったDeluxe Bass Big Muffも20%オフとなっていた。しかしベースをそこまで弾いてないので、見送る。ギター本体も値引きが入ってるものがあって、なかなか面白い。


そして多摩永山を目指す。なかなか遠い。30分ほど車で走り、多摩永山店に到着。しかし、ここで誤算があった。かつてはブックオフ、ハードオフ、オフハウスなどの複合施設だったが、今ではブックオフだけになっていたのだ。


実はブックオフとハードオフは同じようでいて、違う企業なのである。なぜ似ているかというと、それぞれの創業者は付き合いがあり、立ち上げた業種が近いことからお互いのフランチャイズを持ち合う関係に。

それが2015年にブックオフが総合リユースに乗り出したことで、ブックオフとハードオフは完全に分裂することになったという経緯がある。なので、多摩永山も当初は複合施設であったが、今ではブックオフオンリーとなっている。しかし家電なども取り扱うので、中古楽器もかなり充実している。

それで思い出したが、シンライン買ったときにちゃんとブックオフのポイントが付いたのだった。ハードオフは購入に対してはポイントがないので(担当者の方、欲しいです)、この点についてはなかなか美味しいメリットである。還元率は低いけど。

なので、散々走った挙げ句、ポイントを手に入れられないという事態に陥ってしまった。そんな場所を真っ先に取りに行ったという事実。キングダムだったら、その間に首領の首をとられてる。しかもこのポイントがないことが、後から僕を苦しめることになる。




しかも、めっちゃ空いてた。


呆然としながら、どういうルートで行くか検討することに。ハードオフのアプリにはある機能があら、それを使うことに。現在地から最寄りの店舗が自動で検索されるのだ。画面上部に出ているのがそれである。

というこまで多摩市近隣の店舗を片すことに。まずは多摩永山駅にあるモードオフグリナード永山店である。駅前は混雑していたので、こちらも姑息に一時停車の横付けでチェックイン。






モードオフグリナード永山店
累計 100ポイント
残り 400ポイント


これで5分の1である。色々あったものの順調だ。次にハードオフ多摩和田店を目指す。2.5kmほどで約20分で着いた。この店舗はハードオフ、オフハウス、ホビーオフの3店舗があることだ。つまり一気に60ポイント獲得できる。






ハードオフ多摩和田店
ホビーオフ多摩和田店
オフハウス多摩和田店
累計 160ポイント
残り 340ポイント


ハードオフ多摩和田店はそこまで広くないが、VEMURAMのエフェクターがあったり、物欲を刺激される。ここでエフェクターを購入。MOOER(ムーアー)から発売されているBOSSの王道のブルースドライバーBD-2をモデルにしたBlues Mood。しかもこれはKeelyモディファイで「Bright」「Fat」のスイッチがあり、音の太さが変えられる。その上トゥルーバイパス。





それが3000円であった。安い。もちろん本物のBD-2と比べて遜色ないとは言えないが、それでも負けず劣らずの音色で大変気に入った。これはこの先ほど外せない。

そしてここでクーポンを利用。ハードオフのアプリはインストールすると500円分のクーポンをくれるのだ。ギリギリ3000円だったので使用して500円引きで買うことができた。


昼時のため、ここで昼食を済ませることに。
昼は聖蹟桜ヶ丘にある小平うどんである。その名の通り小平に本店があるのだが、僕はこちらの方にちょくちょくお邪魔している。







強烈に太めで歯ごたえある麺、そして肉汁、その相性は控えめに言って最高である。僕はこういう粉感を強く味わえるうどんが好きなのだ。

腹も満たされ、ここから少し走ることにする。






目指すはハードオフ稲城矢野口店である。30分ほど走り店に到着。こちらはホビーオフとの複合店舗だ。





ハードオフ稲城矢野口店
ホビーオフ稲城矢野口店
累計 200ポイント
残り 300ポイント


午後1時40分でようやく200ポイント。楽観していたが、やってみるとなかなか厳しい旅路である。多摩地域の広さをまざまざ見せられた。

しかしながらハードオフ稲城矢野口店は楽器好きには嬉しいほど、本体、エフェクターが充実している。棚に並べられたエフェクターたちは、なかなか中古で見かけないようなものもあり、大変面白い店舗だった。

辺りには他にないので、また来た道を戻り堀之内を目指す。
なぜ堀之内を飛ばしたかというと、近くにガレージオフがあり、それを獲得しなければならなかったからだ。道中で立ち寄り、ポイントを獲得。







ガレージオフ八王子堀之内店
累計 220ポイント
残り 280ポイント


そしてポイントは取得済みのハードオフ八王子堀之内店を訪れる。アコギが充実しており、個人的にTaylorのアコギにいつも惹かれる。他にもAntique Noelというブランドのレスポールシェイプのエレアコがとても面白くて買いそうになった。 中がホロウボディになっているようだ。








そういえば、ここで昔買ったALBITのうさぎがいるデザインのコンプは未だに愛用している。

次に目指すは八王子みなみ野店。この辺りからよく行くところが続くので、ナビに頼らなくてもよくなる。

なのだが、日頃運転をあまりしない人間にとって、これだけ走っていると、なかなか疲れてくる。普段運転しない人間特有の緊張も重なるからだろう。15時を過ぎたのにまだ半分すら終わっていないので、精神的にも疲れがかなり出てきた。







ハードオフ八王子みなみ野店
ホビーオフ八王子みなみ野店
累計 260ポイント
残り 240ポイント


八王子みなみ野店は巨大なブックオフと同じフロアにある。片隅に小ぢんまりとある、そんなに大きくはない。僕はここでG&Lのテレキャスを以前購入した。

ようやく折り返し地点である。

なぜこんなことをしているのか自問自答しながら、とりあえずハードオフめじろ台店を目指す。






ハードオフめじろ台店
累計 280ポイント
残り 220ポイント


ハードオフめじろ台店は路面店でポツリとある。
そこまで大きくないが、エレアコやアコギが結構充実していて、たまに面白いのが入っている。ギブソンのJ-45を模したHeadway のHCJ-50S BLKに心を惹かれる。斉藤和義好きとして魅力のルックスだ。

あとOvationのエレアコの1987年の特別モデルが87年生まれとして惹かれたが16万円であり、諦めた。


この時点で16時。正直辞めようかと考えていた。そもそも誰に頼まれたわけではないし、500ポイント取らないと帰れないというのは、誰に約束したわけでもない。達成しなくても誰も何も言わないし、そもそも達成しても誰も何も言わない。

つまり、そこまで苦労する必要はあるのだろうか。鼻炎が悪化していたこともあったし、帰ってエフェクターを試したかったのもある。しかし、自分で決めたことを成し遂げない男に価値はあるだろうか。こんなところで挫けていては、この先の人生は大丈夫だろうか。

走ろう。

そう決めた。
燃え尽きようではないか。ていうかハードオフもそんな気持ちで来られたら迷惑だろ。









元八王子を抜けて、楢原方面へ。目指すはオフハウス八王子楢原店。
近づいてきて、店まであと500mほど、信号待ちでふと見るとアプリが反応していた。





え?チェックインできるの?

500m手前で来店ポイントって、いいのか?



↑これくらい離れてます



慌てて脇道で停めて、しかしながら遠慮なく来店ポイントを獲得する。射程範囲広すぎるだろ。




オフハウス八王子楢原店
累計 300ポイント
残り 200ポイント


そのまま秋川方面へ抜けてハードオフあきるの店へ。近くにオフハウスがあるが、少し離れているため、先にハードオフを片付ける。駐車場でチェックインする。ふと見ると、オフハウスまでチェックインできるではないか。





↑もう意味がわからない


立地的には全く近くない。
大丈夫?バグってない?

とりあえず獲得できることは幸いだったので遠慮なくいただく。寄らないどころか店舗見ないで来店ポイント獲得するのはいいのだろうか。






ハードオフあきる野店
オフハウスあきる野店
累計 340ポイント
残り 160ポイント


ハードオフあきる野店ではマーティンの28万円のアコギが輝いて見えて、ボーッとしているうちにレジに持っていきそうになった。

この時点で17時。ここであらためて多摩永山でポイントを確保できてなかったことが悔やまれる。終わりが見えない。その分を補うために羽村を目指す。数時間前に稲城にいたはずなのに。

すっかり外は真っ暗である。20分ほどで到着。







ハードオフ羽村店
オフハウス羽村店
累計 380ポイント
残り 120ポイント



ハードオフ羽村店は横田基地が近いせいかは分からないが、たまに変わったギターがあったりする。なのだが疲れと1日見ていたこともあり、そこまで時間をかけて見れなかった。そういう面からも1日でやるものではない。
頭の中にテーマ曲が永遠ループするし、何の罪もない劇団ひとりが嫌いになりそうだった。

とりあえずグレコのヴィンテージのフルアコ(ギブソンのL-5モデル)が最高に格好良かった。

羽村は少し離れたところにホビーオフ羽村店がある。
ある程度近づいてきたところで、教習車の後ろに一時停車して見てみると案の定。






ホビーオフ羽村店
累計 400ポイント
残り 100ポイント


500m以内になるとチェックインできるのだろうか。ということでまたしても店舗を見ないでポイント獲得。もう疑問すら起きなくなっていた。


時間は17時40分。あと100ポイント、つまりあと5店舗というのはなかなか絶望的である。しかし、もう少し。

ある店舗を目指し、30分ほどで到着。八王子の大和田である。ここにハードオフ八王子大和田店がある。それだけではない。ここにはオフハウス八王子大和田店、ホビーオフ八王子大和田店、モードオフ八王子大和田店、リカーオフ八王子大和田店という5店舗が入っているのだ。


つまり、一気に100ポイントをゲットできるのである。ほとんど反則技に近い逆転劇。




ハードオフ八王子大和田店
オフハウス八王子大和田店
ホビーオフ八王子大和田店
モードオフ八王子大和田店
リカーオフ八王子大和田店
累計 500ポイント
残り 0ポイント


ミッションコンプリート。クーポンを獲得である。





八王子大和田店は総合リユースとして、最大規模を誇る。そして楽器も、ハードオフの中で随一の充実ぶりである。その辺の中古楽器屋にも負けないようなヴィンテージから、新進気鋭のブランドのギターも並ぶ。中にはジョン・メイヤーのPRSモデル(超高いレアモデル)まである。

そして先日はMCUが来店したらしい。








多摩地域お住まいの方は八王子大和田店か稲城矢野口店が楽器を探すには特にオススメである。

こうして、勝手に地獄のように疲れたハードオフ巡りは終わった。

軽い気持ちで始めたけれど、やってみるとひたすら大変だった。これだけ苦労してやっと500円クーポンを得られるのである。これが3月からは4倍の苦労になる。そう思うと、やはり今月中に稼いでおきたいところだ。


それでもどの店舗にも目を惹かれてしまうギターが並び、しかも一週間の間でも新しくて面白い商品が並ぶ。
たとえポイントの率が下がっても、これからもハードオフ巡りは止められそうにない。

当然ながら物を作る人にとって、中古は敵である。製作者にお金が入らないからだ。しかし、ヴィンテージのもの、レアものなど新品で手に入らないものがあるのもまた事実だ。

特に楽器は、古いものでないと使えない木材などもあるので、新品では叶えられないものがある。そして、その楽器には元の持ち主の気持ちが詰まっている。それを感じれるのも中古楽器の魅力ではないか。

これからも、多くの出会いが待っている。

エコポイントと共に、僕の思い出も増えていくことだろう。

というか、使ったガソリン考えると全くエコじゃなくないか。




おまけ



ふふっふー。


【感想】KICK THE CAN CREW 「住所 feat. 岡村靖幸」が、控え目に言ってヤバい
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【ギター】最強のディストーションを探す旅に出ます。探さないでください。
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