2023年5月7日日曜日

【予算2万円】ジュンク堂書店 立川高島屋店で好きなだけ本を買う





人が本を買っている姿を見る、人の本棚を見るのが好きである。

YouTubeの動画やオモコロでそんな記事を見たりして、 自分でもやりたくなった。 

ということで今回は、僕が永住したいと思っている立川ジュンク堂で2万円分本を買おうと思う。

なぜ2万円かというと、とある理由で急に2万円分のクオカードを貰ったからだ。

宵越しのクオカードは持たないので、使い切ろうと思った次第である。

「本屋さんで1日じっくり本を探す」
「本屋さんって面白い」

そんな事を共感してくれるために、この記事を書いていきます。

2万円分好きに本を買っていいと言われたら、あなたは何を買いますか?




ルール



あんまり好き勝手に買っても面白くないので、ルールを設けることにした。

・ジュンク堂書店 立川高島屋店で実施
・予算は2万円以内
・1ジャンルにつき一冊まで
・一冊5000円以上の本は禁止
対象外:マンガ(電子派)、文庫本(積本ヤバい)、自己啓発本(嫌い)

※敬称略
※値段は税込


①【音楽】『ミュージック・ジャケット・ストーリーズ-見て楽しむ特殊パッケージの世界-』


編著:Music Jacket Promotion Committee 監修
印刷学会出版部 ¥2,970




誰も知らなかった音楽ジャケット制作エピソード
デザイナーがこだわり抜いた音楽パッケージのデザインクリエイティブと製造技術、それらに関わる人々のエピソードを豊富な写真とインタビューで紹介。
アーティストとデザイナーと製造技術者の三位一体で出来上がる「音楽のモノづくり」の魅力を(音ではなく)物質的・視覚的な観点から解説します。また、日本を代表する音楽ジャケットデザイナーの信藤三雄氏や木村豊氏、ユニコーン、PUFFYを育てたヒットマネージャー原田公一氏(元ソニー・ミュージックアーティスツ会長)のロングインタビューも収録し、多方面から音楽ジャケットの魅力に迫る!

●収録ジャケット
宇多田ヒカル 椎名林檎 くるり CORNELIUS ALI PROJECT ももいろクローバーZ GReeeeN サカナクション sphere THE BACK HORN androp 真心ブラザーズ 原田知世 高橋優 THE BEATLES L’Arc-en-Ciel 浜崎あゆみ EXILE ほか、約100点を掲載!

https://www.japanprinter.co.jp/book/978-4-87085-219-8/ 


サブスク全盛の時代でCDの売れ行きが伸びないけれど、僕はCDというフォーマットが好きである。

そんな中で先日多くのミュージシャンのジャケット等を手掛けた信藤三雄が亡くなった。
そんな信藤三雄のコメントの載った帯を見たら、手に取らずにはいられなかった。

ただでさえ好きなミュージシャンのCDは買うだけでもワクワクするのに、そこに仕掛け本のような細工があったら、もうたまらない。

いくつになってもこうした遊び心は、まだ失われていなかった童心を甦らせてくれる。

紹介されている中だと、高橋優の特典が《歌詞の印字されたトイレットペーパー》というとち狂った仕様が最も印象に残っている。


おかげで一時期、部屋にトイレットペーパーを飾るはめになった。



②【映画】『映画ノベライゼーションの世界 スクリーンから小説へ』


著:波戸岡 景太
小鳥遊(たかなし)書房 ¥2,200




ウディ・アレン、アーサー・C・クラーク、スーザン・ソンタグらに疎まれ、業界ではノベルではなく、ノベルティとして扱われてきた映画ノベライゼーション作品。
しかし、およそ100年間にわたるその歴史をひもとくならば、もはやノベライゼーションを抜きにして、映画は語れなくなるだろう。
《ノベライズ》が読みたくなる、あの名作をもう一度観たくなる、
偉大なるノベライゼーションの世界へようこそ!

デビット・フィンチャーの特集本と迷った。

こちらは映画に関連して発売されるノベライズ本についての解説本である。

ノベライズ本は、基本的に映画のストーリーを文章でなぞりながらも、映像だけでは描き切れない仔細を補完したり、キャラクターたちの内面を描いたりと、小説特有の表現で楽しむことができる。

映画のストーリーだけでなく、他に小説オリジナルストーリーを描くパターンなどがある。

個人的な思い出としては映画「シックスセンス」の続編として小説で三作発売されているんだけど、その1冊目『シックスセンス 生存者』は名作で、今でも映像化して欲しいくらい思い入れが深い(本自体は生産終了)




あと少し話はそれるが映画関連でいうと、昔よく少年マンガ誌に映画公開記念でオリジナルの読み切りが掲載されたりして、あれも好きだったなと思い出した。



③【画集】『遠田志帆 画集Ⅱ キセキノツヅキ』


著:遠田志帆 
玄光社 ¥2,790


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遠田志帆画集2 キセキノツヅキ [ 遠田志帆 ]
価格:2,970円(税込、送料無料) (2024/3/7時点)



装画・挿絵で人気の遠田志帆氏の2nd作品集。「Another」シリーズ(綾辻行人著)、「屍人荘の殺人」シリーズ(今村昌弘著)、「medium 霊媒探偵城塚翡翠」(相沢沙呼著)などのミステリーから、「新選組戦記」(小前亮著)などの児童書、時代小説、ファンタジーなど、幅広いジャンルで描かれた2014年以降の装画を中心に、モノクロ挿絵・描き下ろしも掲載。

イラストレーターの遠田志帆の2作目の画集である。1作目は持っているので2作目を購入した。

綾辻行人『Another』
今村昌弘『屍人荘の殺人』
相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』


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medium 霊媒探偵城塚翡翠 相沢沙呼/〔著〕
価格:990円(税込、送料別) (2024/3/7時点)




など、ミステリー系の書影をはじめ、幅広い活動をしている方である。内容は読んでなくても、表紙の書影を見たことある人は多いと思う。

僕はこの方の絵がとても好きで、正直買うのが遅すぎたと申し訳なくなる。

ページをめくる度に溜め息が出てしまうくらい美しいイラストに、油断すると思わず世界に引きずり込まれてしまいそうになる。

個人的には個展のキービジュアルにもなっている「シダレガクレ」という作品が一番好きである。本当に好きな世界観。



「いっそ、この世界に飛び込みたい」と思ったけど、僕のようなモブ面が言っても仕方ないし、そもそも物騒な世界ばっかりだった。



④【アニメ】『幾原邦彦と運命の子供たち』


著:幾原邦彦
幻冬舎コミックス ¥2,530




劇場版『RE:cycle of the PENGUINDRUM』公開記念BOOK。前編「君の列車は生存戦略」後編「僕は君を愛してる」の内容と、幾原邦彦監督の世界に迫るビジュアル読本!映画のための設定画、アイディアノート、原画ギャラリーに加え、幾原邦彦監督のロングインタビューも収録して、その作家性に迫る!

2011年に放送されたアニメ『廻るピングドラム』、その10周年を記念して制作された劇場版に合わせて発売されたガイドブックである。

ちなみに僕はBlu-ray買ったり、わりと強めなイクニファンなので見た瞬間に購入を決めた。
普段そこまでアニメを見ない人間なのだけど、唯一監督推しで追ってるという珍しいタイプである。

映画中心ながらも幾原邦彦のパーソナリティに迫る内容になっていて、こうしてキャリアを総括するようなまとめ本はとても興味深い。ちなみに時間なくてまだ劇場版は見れてない。

さらっとしか読んでないが、影響を受けた作品とかにも触れているようなので、読むのが楽しみだ。







⑤【エッセイ】『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』


著:済東鉄腸
左右社 ¥1,980



日本どころか千葉の実家の子供部屋からもほとんど出ない引きこもりの映画オタクの下に差し込んだ一筋の光、それはルーマニア語!
Facebookでルーマニア人3000人に友達リクエストをしてルーマニアメタバースを作り猛勉強、現地の文芸誌に短編小説を送りまくり、『BLEACH』の詩へのリスペクトと辞書への愛憎を抱きながらルーマニア語詩に挑戦する。

受験コンプレックス、鬱、クローン病。
八方塞がりの苦しみから、ルーマニア語が救ってくれた。
暑苦しくって切実で、好奇心みなぎるノンフィクションエッセイ。


(仕方ないとはいえ)あまり直球すぎる長いタイトルは個人的にはあまり好きではないんだけど、あらすじが面白そうなので購入。

ちなみに一番決め手になったのは、パラっとめくった時に小見出しに「悲しきASIAN BOY」ってあって、チラッと読んだらイエモンファンらしいとわかったからである(著者は92年生まれとのこと)

あと「ルーマニア人3000人に友達リクエストをしてルーマニアメタバースを作り」とかめちゃくちゃ気になる。

基本的にノンフィクション、エッセイは好きなので、どんな内容になっているのか楽しみだ。


⑥【文化史】『日本人が知らない 世界の祝祭日事典』


著:斗鬼正一
淡交社 ¥1,870


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日本人が知らない世界の祝祭日事典 [ 斗鬼正一 ]
価格:1,870円(税込、送料無料) (2024/3/7時点)



世界の祝祭日を知ることで、各国の歴史・風俗・文化などが見えてくる!
世界にはその土地に根差した独自の祝祭日がある
「冥界の神が地上に這い上がるため、火・電気の使用が禁止される日」(インドネシア)や「待ちわびた夏の訪れを祝う日」(スウェーデン)、そして「ベルベット革命記念日」(チェコ)など世界にはその土地の歴史や文化に根差した祝祭日があります。そんな日本人にとっては馴染みの薄い祝祭日も、その国にとっては「祝う」「節目とする」日。
世界各地の特徴的な祝祭日を取り上げ、その背景(=歴史や風俗、文化など)を紹介します。単なる祝祭日の羅列説明ではなく、著者・斗鬼氏の研究領域である文化人類学の視点に立った比較文化論を盛り込み、機知に富んだ内容の一冊です。

どのジャンルも目移りして迷いまくったんだけど、文化史の本は特に迷った。

中でも世界の知られざる風習とか、お祭りみたいなのを調べたいと思っていたので、こちらの本が目に止まった。

一つ抜粋してみるとルネサンス期のヨーロッパで【愚者の饗宴】というお祭りがあって、これは「全てが逆転する」お祭りで、人々が衣服を前後上下逆に着たり、聖書を逆さに持って読んだり、握手ではなくて足で握足したりして、秩序から開放されることを目的としているらしい。

個人的に文化史はとても好きなので、これか『拷問と処刑の歴史』かで迷った。



⑦【酒】『まんがでわかる ビールが10倍美味しくなる知識』


企画・原案:藤原ヒロユキ 絵:いっさ
小学館 ¥1,430



「とりあえず生ビール」は本当は間違え!?

「とりあえずビール!」とは、よく聞かれる台詞ですが、それはそれだけビールが親しまれている証拠でもあるし、同時に何か軽く思われている証でもあります…
実際、我々はどれだけビールのことを知っているでしょうか?

本書では、日本ビアジャーナリスト協会完全監修の元、ビールをより美味しく味わうための知識や、そして今流行のクラフトビールの種類とそれぞれに合った飲み方の実践、また、思わず人に教えたくなるビールあるあるを、コミックでわかりやすく伝えます。
もちろん、肩肘なんかはる必要はありません。
ビールは本来自由な飲み物だから…
ですが、ちょっと知るだけで、いつものビールが美味しくなるなら、知っておいて損はないと思いませんか??
この本を片手に、もっとビールを楽しみましょう!!

僕はとにかくビール党で、普段から美味しく飲んでいるが、これが10倍美味しくなってしまったらどうなってしまうのだろうか、死ぬんじゃないか?てことで購入。

多少ビールのことは知っておきたい、けど論文みたいな本を読むほどまだ身構えられてはいない、なんなら舌がバカすぎる、僕のような人間にとって丁度いいバランスに感じたので購入。

おかげで今まで「ビール超うめぇ」しか言えなかった僕が、「ビール超ーーーーーーーーーーーうめぇ」と言えるようになるはずだ。

「まんがでは?」と言われるかもしれないが、一応「酒」コーナーにあったからいいだろう。俺がルールだ。


ちなみに、「映画」「酒」カテゴリで1冊紹介しておきたいのは、『シネマ・ウィズ・カクテル』(八月の鯨 (監修), シネマンション (監修))という本である。
 ※すでに持っているのでカウント外
 

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シネマ・ウィズ・カクテル [ 八月の鯨 ]
価格:1,760円(税込、送料無料) (2024/3/7時点)




渋谷にある映画をテーマにしたバー「八月の鯨」が監修した、映画モチーフのカクテルを紹介する本だ。
実際にカクテルをつくってみるのもいいし、ここで気になった映画を見てみるのも有りでオススメだ。


次で最後の本です。    


⑧【児童書】『エルマーのぼうけん』シリーズ(全3巻セット)


著:ルース・スタイルス・ガネット,訳:渡辺 茂男 (翻訳)
福音館書店 ¥3,960



年取ったのらねこからどうぶつ島に囚われているりゅうの子どもの話を聞いたエルマーは、りゅうの子どもを助ける冒険の旅に出発します。どうぶつ島ではライオン、トラ、サイなど恐ろしい動物たちが待ちうけていました。
エルマーは、知恵と勇気で出発前にリュックにつめた輪ゴムやチューインガム、歯ブラシをつかって、次々と動物たちをやりこめていきます。エルマーはりゅうの子どもを助け出すことができるのでしょうか?

言わずと知れた児童文学の名作。
1ジャンル一冊ルールだけど、三部作セットも売っていたんだから仕方ない。俺がルールだ。

なぜ『エルマーのぼうけん』シリーズを買ったかというと、僕の記憶の中で一番古い読書体験が、エルマーシリーズだったからである(ちなみに一番覚えてるのは2巻目の『エルマーとりゅう』)。

正直、「エルマーとりゅうのはなしだったな」くらいしかストーリー覚えてないんだけど、なんとなく忘れられない作品だった。
不意に思い出して、今の自分が読んだら何を感じるだろうということもあったので、今回購入に至った。

読んだら大人の読書感想文でも書こうかな。


以上、今回買ったのは全8冊。金額は19,910円でした。

これでもかなり厳選した方である。

ネット通販がこれだけ発達していて、めちゃくちゃ楽に本が買えるようになったけど、本屋さんに足を運ばないと出会えない本がたくさんある。

今回買った本も、ほとんどは発売していることを知らなかった本だ。

棚を眺め、気になった本を手に取る。

これだけで幸せになれる。

ネットも便利だが、たまには本屋さんで優雅なひと時を過ごすのはいかがだろうか。


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