2018年10月16日火曜日

Mr.ChildrenのCメロが秀逸な曲まとめ7選








Mr.Childrenの曲で一番美味しいのはどこか、と問い掛けてみる。

それは、Cメロではないだろうか。

Cメロ(大サビ)の定義は曖昧だが、とりあえず最後のサビ前に入るAメロ、Bメロ、サビのどれでもない部分というくらいにしておく。
分かりやすいのは"名もなき詩"の「成り行きまかせの恋に落ち〜」からの部分である。

というか、例に出してしまったので本編に使えないが、"名もなき詩"はやはり秀逸なCメロである。

起承転結でいえば転にあたるものだ。

Mr.Childrenというアーティストはとにかくこの部分に力が入ってることが多い。

ということで個人的に好きなミスチルCメロ特集を始めよう。

ちなみに個人的にCメロだと思ってる部分なので「これCメロじゃない」と思ってもご容赦いただきたい。
あとしばらく寝かせていた記事なので「重力と呼吸」の曲については対象となっていない。



Mr.Children(ミスチル)のCメロが秀逸な曲まとめ7選






and I love you




どうしようもなく急に一人になりたい時があり
屋上で月を眺めてた
君に想いが強く向くほど 臆病になるのが分かって
素直には認められなくて







カップヌードルのCMソングとして、サビ部分はオンエアされていた。その時点でとても良い曲をまた書きやがった、と思っていたのだが、フルで聴いて更にぶっ飛んだ。

Cメロでの展開に興奮が止まらなかった。

これはまだ序盤でここからの怒濤のCメロ展開は、まさにMr.Children、まさに桜井和寿といえる。



蘇生







叶いもしない夢を見るのはもう
やめにすることにしたんだから
今度はこの冴えない現実を
夢みたいにぬりかえればいいさ


以前、好きなフレーズでも挙げた歌詞だが、やはりここでも挙げさせていただきたい。

それだけこの歌詞に惹かれるのは、自分の心情に突き刺さる歌詞なのだろう。

発想の転換で鮮やかに世界を塗り替える歌詞が素晴らしい。



HERO








残酷に過ぎる時間の中で
きっと十分に僕も大人になったんだ
悲しくはない 切なさもない
ただこうして繰り返されてきたことが
そうこうして繰り返していくことが
嬉しい 愛しい


これも同じ言葉のニュアンスを少し変えて鮮やかに展開させる好例のようなフレーズ。

繰り返すことの有り難み、それがこんなに素敵なフレーズになるなんて。

こういうことをやらしたら、日本では桜井和寿の右に出るものはいないのではないだろうか。











タイムマシーンに乗って







侵略の罪を 敗戦の傷をアッハッハ嘲笑うように
足並み 揃えて価値観は崩壊してる
オットットこりゃまるでタイトロープダンシング


全体でもとても皮肉の効いた曲なんだけど、このフレーズがトドメとなるかのように、戦争からバブル経済の崩壊までも写す。

ちょっと長くなりそうだから、曲については今後あらためて触れたい。

「タイトロープダンシング」という言葉ひとつで時代を全て切り取ってしまう辺りが、あまりに秀逸である。



Surrender




暗闇を照らしてよ あの頃のように
君なしじゃ不安定なんだよ
一切合切を無くしても構わないと思えてたのに
そう信じれたのに


投げやりすら感じる女々しさ、それをポツリポツリと置いていくような歌が続いて、ここで感情が激発する。

皮肉も自虐もいえない、ありままの感情の吐露。それは、変わることのない君への想い。




天頂バス








トンネルを抜けると
次のトンネルの 入り口で
果てしない闇も 永遠の光も
無いって 近頃は思う
だから
「自分のせいと思わない」
とか言ってないでやってみな」


ミスチルで「果てしない闇も」とくれば、弥が上にも思い浮かぶのは"Tomorrow never knows"の歌詞だろう。

その前の「近頃は思う」もあって、歳を重ねた上で心境も変化していると考えることもできる。




終わりなき旅








時代は混乱し続け その代償を探す
人はつじつまを合わす様に 型にはまってく
誰の真似もすんな 君は君でいい
生きる為のレシピなんてない ないさ


いま、「なんだ"終わりなき旅"か、定番じゃん」とか言ったやつ、ビンタ。


「生きる為のレシピなんてない」が昔から胸に響いていたけれど、歳を重ねてから「人はつじつまを合わす様に 型にはまってく」の歌詞が恐怖にも似た感情に変わっていく。

「らしさ」とはなんだろう。
それに従って生きていくことが、果たして人生なのだろうか。

自問自答に答えを求めて、僕らはまた歩いていく。



ということで7曲選んでみた。

まだまだCメロが素晴らしい曲はあるが、それはまたの機会に。


Cメロがなぜ映えるのだろうか。

そしてCメロとはまた起承転結の転に当たる。そして、転があることで、曲に奥行きが生まれるからだ。

たとえば俯瞰していたような歌詞が突然主観的になったり、その逆もあったり。同じ人間の目線でも、違う角度から感情に焦点を当てたり。

そうした時に聴いた人間の心も多面で照らされるのかもしれない。

だからこそ、僕らはいつまでもCメロに惹かれてしまうのだろう。









Mr.Childrenアルバム「重力と呼吸」 が物足りない、物足りねぇ

ミスチル桜井和寿の天才的な歌詞フレーズまとめ10選 Part.1
ミスチル桜井和寿の天才的な歌詞フレーズまとめ10選 Part.2

Mr.Childrenの一生聴き続けられる名曲10はこれだ!(飴玉の街ver.)
歩きながらミスチルの"NOT FOUND"を口ずさんでしまう症候群







このエントリーをはてなブックマークに追加
 






0 件のコメント:

コメントを投稿