2017年9月7日木曜日

【感想 】ポルノグラフィティ「キング&クイーン/Montage」





ポルノグラフィティのニューシングル発売されました。


ということで感想を書いていこう。



ポルノグラフィティ 45thシングル「キング&クイーン/Montage」














1. キング&クイーン




日本テレビ系「ワールドグランドチャンピオンズカップ2017」テーマソング



実は初めて聞いた時は正直ピンときていなかった。
ラジオで二回聴いたのだが、ちょっとあまりにもストレート過ぎると感じたのだ。

しかし数回聴くうちに、次第に印象が変わっていった曲どある。

昭仁さんの手掛けた応援ソングとして"君は100%"がある。僕は"君は100%"は良い曲だけど、どこかあと一歩のところで物足りなさを感じてしまう。
僕個人の感想だが、応援ソングとしてはどうしても"ギフト"の方が思い入れが強いのもある。


"キング&クイーン"も同じ印象かというとそうではない。

確かに歌詞は裏表が全くないストレートさだ。
しかし、歌詞だけでなく「歌」として歌詞を受けとると、今まで感じたことない程ストレートな言葉が胸に刺さった。

それは、岡野昭仁の声と言葉が持つ説得力からくるものなのである。その説得力はメジャーデビュー17周年を終える今だからこそできる表現だ。

僕が"君は100%"に感じたあと一歩とは「自信」ではないかと思ったのだ。自分の感覚になってしまうが、"君は100%"の昭仁さんの歌は、100%自信に満ちた声ではないと感じる。

「色とりどりの君の未来を描いて」で終わる"君は100%"は、まだ手探りで未来を目指すような印象。
それに対して"キング&クイーン"では「我らはもうキング&クイーン」と言い切って終わる。この歯切れのいい言い切り方に僕は心打たれたのだ。

人は背中を押されるのであれば、思いっきり背中を押して欲しいものだ。

僕らがポルノグラフィティのライヴで感動するのは「自信持っていけ!胸張っていけ!」の力強い言葉ではないか。
「自信持っていけ!胸張っていけ!」に通ずる強さを感じてからこの曲が大好きになったのだ。「自信持っていったらどう?胸張っていったらどう?」ではあの感動はない。


なぜここでそんな力強さを持ったのか。それはキャリアの中で"オー!リバル"というヒットを出せたことが大きな自信へと繋がっているのだと思う。

ずっとポルノを見てきて"オー!リバル"のヒットはポルノの2人にとって、特に昭仁さんには大きな手応えと自信を掴む結果で、これを境にポルノグラフィティは更なる進化を遂げたと感じた。

ここ最近も大型の夏フェスに出ていたように、新たなステージへの挑戦も止めない。その姿とバレーへのひた向きな挑戦を続ける選手の姿が重なるのだ。

アルバム「RHINOCEROS」の製作の中で昭仁さんはとにかくストイックに「人の心に刺さる曲を」という姿勢で曲を作ったという。


名言ってあるじゃないですか。
名言というのは誰が言ったかということが重要である。

たとえばゲーテが『人間は、努力する限り、迷うものだ』という言葉を残した。
これを僕が言っても迷子かな?と思われるだけだ。

ナオト・インティライミが「高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんなイエーイ☆」とか歌ったら殴りたくなるでしょ。

つまり、その人と成りが言葉に深みを与えるのだ。

今の昭仁さんだからこそ、言葉に今まで以上の魂がこもっていると確かに感じる。


ということで曲については、大好きです。ずっと聴いているし、全然飽きない。

ちょっと長くなったのでそろそろ次に移るが、嬉しかったのがクレジットを見ていたら岡村美央ストリングスの名前があったこと。良いなぁ。嬉しいなぁ。美央さん可愛いなぁ。





2. Montage




テレビ東京系アニメ「パズドラクロス」オープニングテーマ


オリエンタルな雰囲気が魅力。

今までのポルノグラフィティにありそうでなかったタイプの曲だ。
これだけの活動歴でまだこうして新しい扉をまだ開いてくれるというのが凄いし、恐ろしい。進化は止まらない。

まず歌詞のことから。

昭仁さんの歌詞だが、この曲の歌詞は昭仁さんが手がけた中でもかなり上位で好きだ。
「Montage」というキーワードから「パッチワーク」などの映像イメージが広がるような歌詞。

また"君は100%"を引き合いに出すのは忍びないが、これもちょっと通じるものを感じた。

「明日っていつも真新しくて真っ白なキャンバス」という言葉にどうしても感じていた違和感がここで全て解消された。
それは過去を全てなかったことにしてしまうような印象だからだ。それこそ"ゆきのいろ"での塗り重ねられたキャンバスという方がしっくりとくるものがった。

しかし"Montage"では「幾つもの場面 繋ぎ合わせなきゃ」という言葉。これは次のサビの「何度でも破り捨てて ただ未来描きなおす」という言葉に通じているからだ。
破り捨てた過去さえ、それを繋ぎ合わせてこそ望んだ未来へ辿り着く、ここに僕はしっかりと腑に落ちるものを感じたのだ。

「勝つことの脆さを知り 敗北で優しさを知る」という言葉も良いよね。
勝つことの脆さって何だろうなと考えてみると「勝つことでそれが到達点になってしまう」ってことなのかもしれないなと思った。

そして曲。

篤志さんが編曲担当というだけあって、"ANGRY BIRD"なんかに通じる打ち込みとポルノのサウンドの融合がカッコイイ。

毎度思って毎度書いてる気がするが、最近のポルノはトラックメイキングが面白すぎて、オフヴォーカルver.も聴きたい。

特にこういう無国籍な着地点に落とすって曲はとにかく好物なのです。


ベースめちゃくくちゃカッコイイなと思って、こんなに打ち込みで生っぽい音出せるんだと思っていたら篤志さんが実際に弾いていた。
めっちゃベース良い。














3. 夕陽の色




イントロ聴いた瞬間に「名曲やこれ」と思わず呟くほど名曲。終わりまで聴いてその感覚は間違いなかった。

昭仁さんの曲で「夕陽」といえば大名曲"夕陽と星空と僕"がある。個人的にはそれに負けないくらいの曲が誕生した。

映画のエンディングテーマのような壮大な展開をみせる曲は僕の好きでしかない要素である。
ドラマチックさのない人生を生きてるからだろうか。

ヴォーカルだけの歌い終わりに被さるアウトロってよくライヴの本編最後とかでやる手法だけど、これやられると無条件で感動する。


歌われるテーマは「喪失」
失恋かもしれないし、大切な人を亡くした歌のようにも聴こえる。

タイトルから"夕陽と星空と僕"を連想してしまうように、失恋と取れそうだが、僕は初めて聴いた時から大切な人を亡くして取り残された男の曲のように聴こえた。

星野源の楽曲に"知らない"という曲がある。
4thシングルとなった曲だが、この曲のテーマは「ある終わりとその先に続くもの」であった。

この"知らない"へのコメントを少し長いが引用したい。

たとえば映画はエンドロールで終わりだけど、物語はずっと続いていく。その出来事そのものも大事だけど、その後のことも大切だと思います。人生で「あ~俺終わったな」とか「もうダメだ~」みたいに思うことって誰でもあると思うけど、それを単に「終わりは始まりだ」と古典的なメッセージでくくってしまうのはきれいごとすぎる。僕がその出来事に直面したときは、「終わりが始まりだ」って言われても、そんなこと少しも信じられないと思ったし。それを踏まえた上で、でもやっぱりその先があるんだよ、という歌になればいいなと思いました。ただ、その先に何があるかは、僕もアナタも誰も知らない……そういう歌です。


"夕陽の色"を聴いて感じたのはまさにこんなテーマ性であった。
ある終わり、けれど世界はそこで終わらない。

遺された者、遺して去った者、それぞれに世界は続いていく。

歌詞の手触りとして"むかいあわせ"も通じるものがあるなと想像された。
テーマ性といい、どこか響き合うものがある。


恋人や夫婦という関係だけでなく聴く人によって大切な存在は形を変えて胸に響くのではないだろうか。

さらに胸を締め付けられるのはギターソロだ。
今回全曲にギターソロあってそれぞれに良さがあるが、その中でも間違いなく、断トツで好きなソロ。

"ルーズ"とかもそうなのだが、ドラマチックな展開、泣きのギターソロ、バラードながら熱量高いヴォーカルというだけで僕は「こんな曲を作ってくれてありがとう」と言いたくなる。


そしてトドメに、特典DVDのメイキングクリップですよ。僕、泣きましたよ。
最初は「時間短いよーあと12時間見せろよー」と思いながら見始めたら、後半ボロ泣きで。

レコーディング風景だけなのに、なんでこんなに感動したのだろう。それはきっと編集の力なのだと思う。
レコーディングメンバーの表情の切り取り方や、場面の繋ぎ、そして全体の映像のトーン、歌詞の表記のさせ方、本当にどれもが完璧だ。

人は物事を見るとき、視覚から得た情報が87%を占めるという。たまにある音だけだとピンと来なかったけど、MV見たら印象が変わって大好きな曲になるというのも、それが関係してるのではないか。

それであるなら元々大好きだと思える曲であれば、より一層好き度が増すというものだろう。

是非初回盤を購入してより多くの人に見て欲しい。

でもレコーディング風景は沢山見たいです。素材テープ全部くれ。


ということでまた長くなってしまったが、シングル感想を書きました。
ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございました。






★シングルレビュー


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