2017年4月13日木曜日

ポルノグラフィティ新藤晴一のカフェイン11レポ 2017.4.10放送分 ヴィンテージギター買ったぜ






ヴィンテージギターの答えが遂に。


ポルノグラフィティ新藤晴一のカフェイン11レポ 2017.4.10放送分



オープニングトーク




今回は晴一の辞書特集。
このコーナーはまぁまぁ頭を使うので大変。


新入社員は社会人や学生は2週目。
懐かしい…


晴一さんは学生時代は野球部だった。
中一の時は卓球部。

色々なものに興味を持って、やらなくなってきたが野球はずっと好き。


1曲目"Cloud 9" Jamiroquai
新譜が遂に発売。そしてザッピングしてもどの瞬間を切り取ってもジャミロクワイ。それが凄い。



ヴィンテージギター



新しいギター"たち"の話。
晴一さん新しいギターを手に入れる。

59年のテレキャス。
実は先週の放送の時点では買っていた。ちゃんと何回か行って試奏して決めた。

ちょっと離れたところにあるギター屋なので、3時間いたらちゃんと店員さんも3時間いる。
そんなところまで行ったら、いっぱい弾いたら1本持って帰りたい。

ここまで黒テレでやってきたから、元々のヴィンテージが欲しかった。ハウリングが凄かったので早速入院中。

テレキャスまでは想定内"だった"。


買うと決めて包んでもらってるときに、かかっていたストラトも弾かせてもらったら「ダメじゃね」。





本来はストラト派はなかった。

イングウェイやリッチーもいるが、どちらかというと高い位置でちゃかちゃかと弾くイメージだったので、レスポールから入った自分には違っていた。
※この人ジョン・イングリッシュとかユーリ・シスコフ製作のストラト持ってます

【関連記事】
新藤晴一使用機材~ストラトキャスター編(1)


それでも弾いたらやっぱり良かった。


結果「まさかのヴィンテージ2本買い」


だって「今が底値だから」


サンバーストのストラトは昭仁さんとカブるよね。


【関連記事】
岡野昭仁使用機材〜ストラトキャスター1960Relic編


ヴィンテージと今のギターの違いの一つは「レスポンス」が良い。
「こう弾きたい」と思った音が先回りして出てくれるイメージ。

そもそも男って"ヴィンテージ"が好きだよね。


2曲目"空が青すぎて"
59年のテレキャスで弾いてたらもっと良いカッティングだったのかなぁ。








晴一の辞書「二次会とは」「千葉県とは」




台湾ライヴの前に買っていたけど、台湾では楽器を持ち込むのに事前に申請がいるので、間に合わなかった。


コーナー : 晴一の辞書

メール:「二次会とは」どうせ二軒目に行くなら同じ店で話してた方が良い

晴一の辞書「二次会とは『健康的な時間に呑み始めて、呑み終わる人には関係ないものである』」
大人はグダグダ呑む。お店は10時半で大抵ラストオーダーなので、それから二次会に行く。

他にはスタッフから「席替え」という意見が出た。でも晴一さんとしては「移動」の時間が大切。
晴一さんとしては食べ散らかしたところで呑み続けるのがイヤだということになる、酒の種類(店の用途)が変わるなど。



メール: 大学入学のために千葉に引っ越してきた。晴一さんにとって「千葉」とは

晴一の辞書「千葉には『お世話になってます』」
bayfmもそうだし千葉にはゴルフ場がたくさんある。千葉はとても広いし、懐の深い県。



3曲目"ミュージック・アワー"
千葉の九十九里浜でPVを撮った曲




晴一の辞書「インスタとは」




就職活動をはじめた君、ネクタイをスムーズに結べるようになりましたか?

晴一さんは昔バイトでプレーンノットを覚えたが、ダブルノットができるようになると格好良くキマる。
僕はサラリーマンだけど、スーツはお金かかるけどトータルで考えるとそこまで高くはない気がする。

同じスーツだからこそ、ちょっとした個性を出せばモテる。


コーナー:晴一の辞書(続き)

メール:インスタ(Instagram)についてどう思いますか?

晴一の辞書「Instagramとは『なんかオシャレ』である」

晴一さんはインスタをやってない(嫁はやってるけど)ので、スタッフとの話し合いで決めた。
晴一さんはインスタにはタイムラインがないと思っていたそうだ。インスタしかやってない人はすごく面白いこと思いついたら写真ない時どうすんの?

Twitterにインスタのリンクが流れてくるが、わざわざ行っても「あ、そう」くらいのことが多い。


4曲目"フィルムズ"



次のツアーで59年のテレキャスで"空が青すぎて"か"ルーシーに微熱"がやりたい。

やって欲しい!"空が青すぎて"がもんのすごーーーーく大好きなんだけど、映像化されてないんだよね。



では今週も閉店です。












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2017年4月11日火曜日

【ライヴレポ】ドレスコーズ 2017“meme”TOUR final @新木場スタジオコースト






ドレスコーズ(the dresscodes) 2017“meme”TOURのツアーファイナルにあたる新木場スタジオコースト公演に行ってきた。

所感をまとめようと思う。

いつもライヴレポは(1人で行った時は)帰りの電車でバーっとメールの下書きにメモで書き並べて、それを文章にしていくというスタイルでやっている。
それにしても今回は書きづらい。

決して悪かったわけではなくて、あまりにも凄いライヴを見たという印象が強すぎて詳細があまりにも掴めていないのだ。
可能であればもう1公演くらい冷静な目で見たかったが、そうも行かないので記憶を頼りに書いて行こうと思う。



ドレスコーズ 2017“meme”TOUR final @新木場スタジオコースト 2017.4.9





アルバム「平凡」の昇華




以前にも書いたとおり、僕はドレスコーズをちゃんと聴いてからの歴はとても浅い。
極端な話まだ半月くらいである。

アルバム「平凡」にあまりにも魅了され、過去作もまとめて聴き、その勢いのままに思わずファイナルへ行くことを決めてしまったのだ。


仕事の兼ね合いがあって(決算期)、確実に行けるか分からなかったので、当日券で行くことにした。
無事行くことができて当日券を購入できた。整理番号は1800番台である。それでも良いのだ。なぜならとにかく生で「平凡」の世界を見たかったのだ。


「平凡」というアルバムがとにかく好きである。まだ4月だが、間違いなく今年を振り返る上で重要な1枚であると思う。
そしてその「平凡」の世界をライヴとして見れる機会はこのツアーを逃してしまったら今後、未来永劫訪れないかもしれない、そんな思いであった。


「平凡」という作品はアルバムだけでなくアートワークなどもトータルコンセプトの基に組み立てられている。
大好きなアルバムの世界観を生で味わえる唯一の機会なのだ。


よく云われることであるが、音楽はリリースした時が完成ではない。その先のライヴでさらに昇華するのだ。


だからこそ、今。この2017年にドレスコーズを見なければいけなかった。










無敵のファンクギャングドレスコーズ




当日券だったので、入場はほぼ最後であった。
しかも入ってからビール呑んだ(帰りは混むので最近は最初に飲む)ので、会場に入ったのは開演10分くらいであった。


当たり前だが、フロアはかなり賑わっている。


その波をかぎ分けてスルスルと良さそうなポジションに着いた。

SEがラジオ風になってて面白そうだった。もっと早く入れば良かった。


開演。
まずはバックバンドメンバーが現れ、軽い演奏からライヴがスタートした。

よろけるような、おどけるような歩き方で志磨さんも登場。もちろんスーツにメガネオーバックの「平凡」スタイルである。






ステージに立つその姿は一瞬で心を掴まれるようなシーンであった。惚れ惚れしてしまうような。変な意味ではない。

アルバム同様"common式"に始まり、アンコールに回った曲もあるものの全体的には「平凡」のアルバムに則った展開で進む。


"towaie"では序盤2曲ですでに頭を振り回して乱れきっていた髪をコームで直すシーンも。


アルバム中心であるが合間合間で"メロディ"、"Automatic Punk"や"ヒッピーズ"など過去曲が挟まれる。
感想を見ていてもコアなファンをもってしてもやはり意外な選曲だったのだろう、頻りに歓声が上がっていた。


"メロディ"ではギターのコレスケさんのラップ(!)で始まり志磨さんとの掛け合いがあったり。ステージ中央に座り込みながら歌ったり、中央にぶら下げられていた白熱灯をゆらゆら揺らしていた。

過去曲どれをとっても、しっかり今回のコンセプトである「ファンク」を受けてアレンジされている。特に"ヒッピーズ"のアレンジ本当に好きすぎて、愛しい。
"Automatic Punk"から"ヒッピーズ"の繋ぎが気持ち良すぎて、脳内麻薬がビチャビチャ音を立てて出るようであった。


そして何より「平凡」の曲たちある。


ライヴの醍醐味というのは沢山ある。その1つはリズム隊の活躍を身体で感じることではないだろうか。そしてファンクの醍醐味もリズムである。

今回のリズム隊はアルバムでもドラムを叩いていたビートさとし、そしてベースはなんと元ドレスコーズの山中治雄である。
このリズム隊がとにかく強烈であった。これで身体が動かないはずがないだろうというビート。

そこにパーカッション堀嵜ヒロキが加わり、ギター有島コレスケが加わり、ホーン隊(福島健一、MAKOTO、村本功)が加わり、そのセンターで志磨遼平が歌うのだ。こんなの最高に楽しいに決まっているだろう。






終盤ではパーカッションアレンジを効かせた"ゴッホ"が披露された。


朝 目が覚めてここがたとえ火の海でも
気づかないくらい 幸せな夢を見るわ


そう歌う志磨遼平。
僕にとってこの夜こそまさにそんな夜だったのだ。

まるで夢のよう。現実と受け止められないようなステージ。まさに「平凡」のコンセプトである「さほど遠くない近未来みたいなところで演奏している人」のようであったのだ。

"人間ビデオ"もイントロのベースから熱狂の声が上がり、凄まじい盛り上がりであった。
この時の志磨さんの拡声器を振り舞わす姿がとても格好良かった。





アンコールラストは"20世紀(さよならフリーダム)"
MCのほぼなかったライヴの最後に志磨遼平は何度も「ありがとう」と繰り返し、最後に叫んだ。


「さよならデヴィッド・ボウイ!さよならチャック・ベリー!さよなら資本主義!さよなら20世紀!」


過去との別れのようであり、最大限の賛辞のようにも聴こえた。まるでボウイやチャック・ベリーの意志を継いだように。

ライヴ中志磨さんが上を見つめる場面があった。
その視線はスタジオコーストの天井ではなくて、さらにその先にある空の星を見ているように見えた。



Hippies E.P.以降の集大成



今回のライヴは「Hippies E.P.」からのドレスコーズの集大成となるようなライヴではないだろうか。

歴半年が何を知ったようにと思うかもしれないが、逆に半年で一気に時代の変遷を体感したので、それがすごくハッキリと見えたのかもしれない。

何より定番曲ではなく"メロディ"と"ヒッピーズ"がセットリストに組み込まれていることがそれを表しているだろう。


今回の『平凡』という作品には、その「自分殺し」をようやく完成することができた、本当の意味で自分にとっての新しいスタート地点となるアルバムになったという、そのくらいの覚悟があるんです。



アルバム「平凡」についてそんな言葉を残している。

つまりライヴとしても新しいドレスコーズの第一歩となるものなのだ。


果たして次の一手がどうくるのか、想像もつかない。


今回の衣装、コンセプトのライヴはもう行われないかもしれない。それは別れを告げたデヴィッド・ボウイがジギー・スターダストを葬り去ったように。

しかし志磨遼平はまた僕らを驚かすような新たな仕掛けをしてくるだろう。そう期待してならないのだ。


【追記】
おそらくライヴは映像収録していたので、発売が楽しみである。


セットリスト



1. common式
2. 平凡アンチ
3. マイノリティーの神様
4. towaie
5. メロディ
6. ストレンジャー
7. 規律/訓練
8. Automatic Punk
9. ヒッピーズ
10. エゴサーチ&デストロイ
11. 人間ビデオ
12. ゴッホ
13. アートvsデザイン

EN.1 人民ダンス
EN.2 20世紀(さよならフリーダム)



【関連記事】
ドレスコーズビギナーがアルバム「平凡」を聴いた感想と志磨遼平の魅力
















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2017年4月9日日曜日

あなたは森山直太朗の歌声の本当のヤバさをまだ知らない






森山直太朗の歌の凄さをご存知だろうか。


森山直太朗について、おそらく大半の人は「あー"さくら(独唱)"の人だよね」くらいの認識だと思う。

もうちょっと知ってる人だと「あー"ざわわ"の息子」くらいではないだろうか。

僕は過去に横浜にある神奈川県立県民ホールで2回コンサートを観たことがある


その歌声に ただ圧倒されたのだ。

前からちょくちょくバラエティに出たりしてトークが何気に面白いキャラとなっているが、この人は紛れもなく才能溢れる歌手である。

その凄さを紹介したい。



2017年4月6日木曜日

【ショートストーリー】僕の名前は…~欠けた月と砂漠の都で







少年は砂漠の町に住んでいた。


その町を牛耳っていたのはある豪族だった。
金にものをいわせ、砂漠の町の水を支配していたのだ。彼に逆らうことはすなわち、生活から水を奪われるということだ。

上級職と下級職の格差は増すばかりで、下級の者の中には奴隷さながらの生活を送っている者もいた。


少年は愛する母親と2人で暮らしている。
日々生活するため少年は仕事をしていた。壊れた機械製品の修理である。給料は高くないし、雇い主の気性は荒いが、仕事は性に合っていた。


ある日、同じ年くらいの少年を町で見かけた。子どもの少ない町で、年の近い子どもを見かけるのは珍しい。だが声を掛けることはしなかった。

彼はしきりに辺りを警戒していて、そのただならぬ気配に気圧されたのだ。

遠目に見ていると彼は店の人間の目を盗み、さらには並んでいるパンを奪い、瞬く間に雑踏に消えてしまった。


1ヶ月ほどが過ぎた。

少年は再び彼を町で見かけた。
彼は先日とうって代わり、一心不乱に一点を見つめていた。

視線の先には男がいた。豪族の男だ。

横には、少女がいる。

男が"買った"少女ということは一目で明らかであった。

彼はその様子を空虚な目で見つめていた。少し肩を震わせているようにさえ見えた。


翌日、再び彼を見かけたとき、彼はパンではなく剣を抱えていた。

豪族の男の家へと続く坂道を、幼い身体に似合わぬ剣を引き摺り上っていた。
背中にはまるで業(カルマ)を背負っているかのようであった。


後日、町の人間が口々に話している噂を耳にした。
豪族の男が殺されたという。犯人はまだ見つかっていないらしい。

その事件の少し前に店から剣が盗まれていたことを知るのは店主と少年のみである。

少年はあの日を思い返す。
あの豪族に買われた少女はどうなってしまったのだろう、それを見つめていた少年はどこに消えてしまったのだろう。それを知る由は彼にはなかった。


欠けた月の下、参列者は町の人間たちが黒いベールを身に纏っていた。弔いの列であるはずだが、悲しむ声は聞こえてこない。

豪族の男はいなくなったが、不完全なこの世界を誰かが、描き足してくれるなんてことはない。

自分自身の力で生きていかなければいけないのだ。



ある日、店に客が訪れた。他の星から来た人間が店を訪れるのは珍しい。ローブを纏った男が2人と、美しい女性である。忍ぶようにしているが、一目見て少年は心惹かれた。

彼らは宇宙船が故障して交換用の部品を探しているという。

パーツを見繕ってやり、珍しい客人を家に招くことになった。間もなく砂嵐がやってくるのだ。

「私の名前はパドメ、君の名前は?」

美しい女性は少年に尋ねた。

少年はその瞳に照れ臭さを覚えながら、ポツリと答えた。


「僕の名前はアナキン。アナキン・スカイウォーカーさ」



☆ショートストーリー

  1. 【ショートストーリー】株式会社ポルノグラフィティ新入社員の岡野くん
  2. 【ショートストーリー】Part time love affair







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2017年4月5日水曜日

ポルノ全シングルレビュー 4th「サウダージ」








ポルノグラフィティ全シングルレビュー第4弾である。

4thシングルはポルノグラフィティの最大のヒット曲、代名詞ともいえるシングルだ。

以前別の記事でも書いたのだが、ジャケットの意味が全く分からない。


ポルノグラフィティ 「サウダージ」



1. サウダージ



もはや、言わずもがなではないだろうか。

今でも「カラオケ人気ソングTOP100」みたいなのがあれば必ずランクインしているほどのメジャー曲。それにしてもこれを歌いこなせる人が何人いることだろうか。


語れることが多過ぎて何から取っつけばいいのか分からない。

ミリオンヒットを記録し「ポルノグラフィティ=ラテン」をイメージ付けた最大の要因となった曲である。
この段階で完全に「アポロの一発屋」のイメージは払拭されただろう。


2000年前後の本間さんは何かが乗り移ってたんじゃないかというくらい、とんでもない曲を創り続けてた。
そんな本間さんの1つの到達点ともいえる曲だろう。


キャッチーでありながら決して簡単に口ずさめないバランス感覚。キャッチーと深さは反比例しやすいのに、全くそんなことない。


そしてそんな曲に、晴一さんの歌詞もここでもう一段階昇華したように思う。

曲が呼んだ歌詞だったとしても、それまでの曲の歌詞からは明らかに一線を画している。それは"成熟"が感じられるからだ。もっと噛み砕くと"大人"ということだ。


"アポロ"と"ヒトリノ夜 は若者らしい青さも秘めている。どちらかといえば若者の方が歌詞に共感を抱きやすいだろう。
そして夏らしい"ミュージック・アワー"がきて、そこからの"サウダージ"である。大人度が一気に増した。


歌詞についてはポルノファンのねこまつさんががっつり書いているのでそちらをどうぞ。ぐうの音もでないほど素晴らしい記事です。

『サウダージ』についてもう一回本気出して考えてみた・リベンジ!(前編)-ポルねこ


もう歌詞で書くこと僕には何もありません。


ポルノグラフィティの魅力をこれほど的確に射止めた曲はないだろう。


秋の曲というイメージの"サウダージ"だが、イベントで初披露された時には"サウダージ~朱夏~"というサブタイトルが付いていた。
それを踏まえると、歌詞の見え方も少し変わってこないだろうか。

しゅ‐か【朱夏】
《五行思想で、赤色を夏に配するところから》夏の異称。
-goo辞書より




2. 見つめている



問題作である。ミリオンヒットの曲の次にくるのがこれである。
繰り返す、これである。


ビーチサンダルを履いた指に挟まる砂のように
まとわりついて 離れない 離れないぞ


完全に犯罪者である。
特に2回目の「離れないぞ」の恐怖はヤバい。絶対「君が死んで僕も死んで、この愛は永遠になる」とか言い出すやつだ。

この曲はとんでもない歪なバランスと倒錯の上に成り立っている。


まずこの歌詞を岡野昭仁という人間が書いたということを念頭に起きたい。


Base Ball Bearの小出祐介あたりが歌ったならまだ分かるが、学生時代から女に困ったことはないであろう人生を送ってきた彼が書いたのだ。

何をこじらせたのだろうか。


そして、こんな歌詞を岡野昭仁というフィルターを通すことによって、謎の爽快感さえある変態性になっているのだ。

要するにモテてモテて仕方ない人間から出た言葉と思えないくらいドロドロだけど、岡野昭仁が歌うと何故か爽やかになるということである。


でも普通は逮捕である。
良い子は真似しないように。



3. 冷たい手~3年8ヶ月~




1枚のシングルの中で2曲目の失恋ソングである。
しかしながら"サウダージ"とも全く違う恋の消滅を歌った曲だ。


昭仁さんの歌詞の中でも個人的にはかなり好きな部類の曲。2人の具体的な描写はないのに、頭の中に映像の断片が過るような歌詞である。

もっといえば具体的な情景描写がなくても、この曲における2人のトーンや温度が伝わってくる。

僕は昭仁さんの歌詞の特徴の1つに「温度」や「熱量」があることだと思う。晴一さんはある意味そこがフラットな目線の歌詞を書くのでそれが対比となって面白い。
昭仁さんの歌詞はやはりヴォーカリストならではという歌詞。


特にこの曲は「手の冷たさ」がそのまま2人の恋愛の熱を表している。他にも


乱れた心拍数 いつからこんな苦しく
耐え難いものになった?


という歌詞など、3年8ヶ月という決して短くない期間の変化と愛の終焉を歌っている。

名曲である。



4. Search the best way




今でも人気が高いカップリングナンバーである。幕張ロマンスポルノではオープニングを飾り、2016年の横浜ロマンスポルノではアンコール終了後にSEとして会場に掛かっていた。

"冷たい手~3年8ヶ月~"と同じ曲であるが、歌詞とアレンジが異なっている。
どちらの歌詞も良かったのでアレンジを変えてどちらも収録されたというエピソードがある。

曲のアレンジについて、"冷たい手"がエレキギターを主体にしたものに対して、こちらはアコギが主体となっている。
特にイントロのリフは思わず弾きたくなってしまうフレーズだろう。


そして、Tamaさんがポルノグラフィティの中で作詞を担当した唯一の曲である。ちなみに1番がTamaさんで、2番は晴一さんが担当している。


「選択」についての曲である。


「自分が選んだ道の先」というのは晴一さんの言葉を引用してこのブログでは何回か書いてきたが、この曲にもその精神が宿っている。

【関連記事】
スロウ・ザ・コイン歌詞解釈~人生の分岐点と正解の道


後に自身の音楽を追求するために脱退するTamaさんが書いた曲と踏まえると、この曲がさらに深くなるのではないかと思う。


ということで4枚目のシングル「サウダージ」について書いてみた。
とにかく濃いシングルなので、聴いたことない方は是非この機会にどうぞ。





★シングルレビュー


ポルノ全シングルレビュー 1st「アポロ」
ポルノ全シングルレビュー 2nd「ヒトリノ夜」
ポルノ全シングルレビュー 3rd「ミュージック・アワー」
ポルノ全シングルレビュー 4th「サウダージ」
ポルノ全シングルレビュー 5th「サボテン」
ポルノ全シングルレビュー 6th「アゲハ蝶」
ポルノ全シングルレビュー 7th「ヴォイス」
ポルノ全シングルレビュー 8th「幸せについて本気出して考えてみた」
ポルノ全シングルレビュー 9th「Mugen」
ポルノ全シングルレビュー 10th「渦」
ポルノ全シングルレビュー 11th「音のない森」
ポルノ全シングルレビュー 12th「メリッサ」
全シングルレビュー 13th「愛が呼ぶほうへ」
ポルノ全シングルレビュー14th「ラック」

【感想】ポルノグラフィティ「オー!リバル」
【感想】ポルノグラフィティ「THE DAY」
【感想 】ポルノグラフィティ「LiAR/真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ」
【感想 】ポルノグラフィティ「キング&クイーン/Montage」
【感想】ポルノグラフィティ「カメレオン・レンズ」(主にPVと"前夜"の感想として)
ポルノグラフィティ"カメレオン・レンズ" 歌詞徹底解剖 新藤晴一文学の集大成


★アルバムレビュー


ポルノ全アルバムレビュー1st「ロマンチスト・エゴイスト」
ポルノ全アルバムレビュー 2nd「foo?」
ポルノ全アルバムレビュー3rd「雲をも掴む民」

【全曲感想】ポルノグラフィティ 11thアルバム「BUTTERFLY EFFECT」
【感想】ポルノグラフィティ 11thアルバム「BUTTERFLY EFFECT」2017.11.10









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