2016年11月7日月曜日

【映画】「何者」あらすじ&ネタバレ感想 (朝井リョウ原作)






朝井リョウ原作、佐藤健主演、三浦大輔監督作品「何者」を見てきた。

自分にとって「何者」は不思議なタイミングで接した作品。自分は原作小説は映画化決定の数日前に購入して読んだ。
読み終わって数日後に朝のエンタメ情報で「映画化決定」のニュースが流れて驚いたのを覚えてる。

そして今年10月に映画が公開されたんだけど、最初は見る予定じゃなかった。
原作小説はとても面白かったけど、自分にはなかなか気軽に見れる作品じゃなかったからだ。だけど宇多丸さんのムービーウォッチメン評を聞いて、やっぱり見ておくかとなった。

その辺を含めて書いていきたいと思う。









あらすじ







就活の情報交換のために一つの部屋に集まった、5人の22歳。かつて演劇サークルで脚本を書いていた、人を分析するのが得意な拓人(佐藤健)。天真爛漫で何も考えていないようで、着実に内定に近づいていく光太郎(菅田将暉)。光太郎の元カノで、拓人が思いを寄せ続ける、実直な性格の瑞月(有村架純)。人一倍「意識高い系」でありながら、結果が出ず不安を募らせていく理香(二階堂ふみ)。社会の決めたルールには乗らないと宣言しながらも、焦りを隠せない隆良(岡田将生)。海外ボランティアの経験、サークル活動、手作り名刺、SNS、業界の人脈…。様々なツールを駆使して戦っていく就活生たち。企業に入れば「何者」かになれるのか、自分は「何者」になりたいのか―。



感想



97分という決して長くはない上映時間、だけど見終わると「ズドン」としたものが心に落とされる。
詳しくは後述。


就職活動の話。


だけど実際、就職活動は舞台であって、描かれるのは普遍的な「人間」だということ。

そこで描かれる「人間」というのはたとえどんな世界であろうと変わらないもの。

よく引き合いに出されている「桐島、部活やめるってよ」(この作品も傑作)も学校という限られた世界だけど、そこで描かれるのはどの世界でも変わらない人間性だ。
ご存知の方が多いだろうが、こちらも原作は朝井リョウである。


端的に言えば「あーこういう人いるわー」という気持ちになるということ。
そして「自分にもあのキャラのこういうとこあるわぁ」という共感性。


先日宇多丸のムービーウォッチメンの放課後ポッドキャストで語られていたなかで「桐島~」の話題が出た。

その中で「桐島、部活やめるってよ」の映画を見て「うーん。よく分からなかった」と言える人が実は一番幸せなこと、という内容を言ってた。

これはかなり本質を捉えた言葉だな、と思っていて。

僕はこの「何者」もそれと同じ、もっと言えばこの映画のキャラで誰にも共感できない人がいたら、その人はこの作品を楽しめないだろうし、それこそが幸せなことと思う。

この映画は万人なら万人が絶賛するタイプではない。

だけど、響く人にはとことん心の臓まで刺さってしまう映画だ。

それはこの映画が「認められること」を描いた映画だからだ。



認められること



映画の中で菅田将暉演じる光太郎の台詞がある。

「『内定』って不思議だよなぁ。内定出た途端に自分が全部肯定されたような気持ちになる」

これは裏を返せば「内定が出ないと自分という存在が全て否定された気持ちになる」ということ。


主人公の拓人はその承認欲求がとても強い人間だ。
それがかつては演劇で満たされていたわけですよね。それが瑞月(有村架純)の一言であっても。

この瑞月の拓人へ「良かったよ」という言葉も中盤でのものと、最後に投げかけられるものとでは同じような台詞なのに全く違って聞こえる。


理香(二階堂ふみ)も同じように認められたい欲求が内定が出ないことで否定され続けてしまう。その捌け口の方向が拓人と違うだけ。


ちょっと気になったのが拓人が就活2年目ということが分かる場面。

映画版では隆良(岡田将生)がさらっと告げてしまうけど、原作では理香が拓人に対しての「致命の一撃」としてこの事を告げる。

僕は個人的には、あの場で理香から言われるこそあの言葉が重いものになると思ってる。

それは理香にとって、なりたくないような人間が拓人であるという気持ちが根底にあるからだ。

どれだけ肩書きを並べても上手くいかない就職活動に、2年目でも上手くやれない拓人の姿を見てるからこそ、あそこで理香は拓人にこの台詞を云わずにいられなかったんじゃないかなと思うのです。

ここに関しては隆良に変更したことは失敗じゃないかなぁと。
そもそも原作では隆良も裏アカで結構やらかしてるしね。





ここからちょっと個人的なこと。


僕はリーマンショックの影響をもろに受けた世代なので、就職活動には苦労した。
今の会社に入れはしたものの、スクリーンの中の就職活動の光景が懐かしくもあり、もう味わいたくないものでもある。

ホントに辛かったんだよ、あの頃。


そして、もう1つ。

僕もこんなブログやってるくらいなので、それなりの承認欲求がないと言えば嘘になる。

もっと言えば、拓人のような裏アカこそないけど、そういうモノの見方をしていることだってある。それをまざまざと見せつけられて、心を抉られるような気持ちになるのだ。


僕にとってこの映画はどんなホラー作品よりエグい

変に意固地になったり、変に小さなプライドを守り瞬間がある自分の大嫌いな部分、それと向き合わなえればいけなるからだ。

だからこそ僕はあらためて映画でまでこの作品に触れることが怖かった


僕はホラーもそれなりに見るけど、ホラーというのは「自分がされたら嫌なことを、劇場あるいは家という安全な場所から見る」ということを前提にしているから楽しめるもの。

だからどれだけ血みどろのホラー作品だろうと、それはあくまでスクリーンの中の話だから、怖さよりも面白いかどうかということを優先できるわけで。

しかし、この何者は拓人と同時に「心の触れられたくない部分がある人」には自分自身にも理香の言葉が突き刺さる。

デリケートゾーンに土足で踏み入るな。

13日の金曜日見てたらエンドロールでいきなり後ろにジェイソンがチェーンソーを構えていたような恐怖。





その他の感想


色々書きたいことあるけど収拾つかなくなりそうなので箇条書きで。

  • 拓人と理香や劇中の隆良とギンジのように、隆良と瑞月、拓人と光太郎、拓人と隆良など色々なことが対比
  • 出てくるだけで画面が安定する山田孝之
  • いくら先輩でも達観しすぎだ山田孝之
  • 配役どれも素晴らしかった
  • 事前に「ファッションには興味ないけど、とりあえずこれを着ておけばバカにされないだろうということからのFRED PERRY」というのを聞いてたせいでFRED PERRY着てる佐藤健が映るだけで笑える(パンフレット、ポッドキャスト参照)
  • ラストの面接シーンは原作の方が好きかな
  • でもラストカットのビルから出るカットは映画ならでは!で素晴らしかった
  • そもそもの就職活動の在り方さえ考えさせられる





あと、さりげないシーンなんだけど、最初に光太郎の引退ライブ拓人が見てるシーン。拓人は二階からステージを見下ろしているんだよね。

これだけでも拓人の思っていることや物事を達観して見ようとしてる人間性がとても上手く出ている。


部屋の小道具とか音楽なんかの使い方、最後の拓人の回想を演劇の舞台に見立てた演出とか本当に上手い部分がたくさんある作品である。

だけど、僕は決して気楽な気持ちではこの映画を見返すことは出来ないだろうな。


少なくとも僕は拓人の舞台を見た光太郎のように「なんかよく分からなかった~」と一蹴できるような人生を歩みたかった。


個人的には好きな作品だと思うんだけど、決して人に「オススメ!」と言えない作品だなと感じた。まぁ朝井リョウ作品はその割合かなり高いんだけど。それでも読まずにいられないのが、この作家の恐ろしさだ。

この作品は大変よく出来ててメッセージ性も高い傑作だけど、自分にとっては面白いかどうかだけを判斷基準軸にしてはいけない作品でもある。

「シン・ゴジラ」とかは「御託はいいから見とけバカ野郎」と言えるんだけどね。

でも、終わった時は映画として本当に面白いと思ったし、原作も読み返したいと思った。
ただ、ただ可能ならこれを気楽に見られる人生を歩みたかっただけなのである。

誰か、助けて。





余談



自分が面接官だったら。


俺「まずはうちの会社を志望した動機を」

有村架純「え~?なんとなく!」




「採用!」



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2016年11月6日日曜日

【うさぎ神社】埼玉(浦和)の調神社に行ってきた話






前回に引き続きうさぎ神社巡り後編です。

【関連記事】
【うさぎ神社】京都の岡崎神社に行ってきた話


今回は埼玉代表。

最初から余談ですが、浦和にある「アカシエ」という洋菓子屋さんが美味しいです。
ケーキの販売のお店とパフェが美味しいサロンがあります。

http://tabelog.com/saitama/A1101/A110102/11024199/


僕はサロンの方でパフェ食べましたが本当に美味しかったです。





ケーキ屋さんの方は「嵐にしやがれ」で紹介されたとか。

うさぎ神社と合わせて是非一緒に行ってみてください。
ただ、人気のお店なので、時間帯によってはかなり混むかもしれません。

さて、余談から始まりましたが、ここからがうさぎ神社埼玉編です。








調神社(埼玉県浦和)


〒330-0064
埼玉県さいたま市浦和区岸町3−17−25


※雨で焦ってたのと、マニュアル撮影に慣れなくてブレブレの写真が多いので写真は少なめです。


こちらは浦和駅から徒歩10分ほどのところにあります。
普通の街角の一画に森で囲まれた調神社はあります。


通りに面している入口には狛兎が。
ちょっと高い位置にありますが、こちらの狛兎も可愛いです。





境内に進むと、手水舎が右手側にあります。こちらももちろんうさぎ!












↑尻尾がカワイイ



調神社の由来



こちらでも由来を載せておきましょう。


「調宮縁起」によると、今からおよそ2,000年前の第10代崇神天皇の勅命により創建。伊勢神宮へ納める貢(調)物(みつぎもの)の初穂を納めた倉庫群の中に造営されたため、貢物搬出入の妨げになる鳥居がないと伝えられています。確かな文献では、平安時代中期の延喜5年(905)に醍醐天皇が編纂を命じた法典である「延喜式神名帳」に、武藏國四十四座のうちの一社と記載されています。
また、調(つき)の名が、月と同じ読みであるところから、月の動物と云われた兎が神の使いとされ、中世の月待信仰(月のもつ神秘に畏敬をなし、月の出を待って祈る信仰)の広がりと結びつき、江戸時代には月読社とも呼ばれていたようです。今も兎の石像や社殿に飾られた兎の彫物、兎の絵馬など所々に兎が配されています。


うさぎが奉られた理由が違うんですね。
月から兎になったというのは面白いですね。





↑古い狛兎ですかね





↑ここにもうさぎが


ところどころにうさぎはいくつかありましたが、京都の岡崎神社のいたるところにうさぎが沢山!というほどのインパクトはありませんでした。









それでも裏の池には水を吹き出すうさぎがいたり、御守りなどももちろんうさぎ仕様なので、関東お住まいのうさぎ好きの方は是非行ってみてください。


七不思議



最後にちょっと余談。

行った時は知らなかったのですが、この神社には七不思議があるそうです。
それが下の7つ。

  1. 鳥居がない。
  2. 松の木がない。
  3. 御手洗の池の魚は片目になる。
  4. 狛犬のかわりにウサギ像が置かれている。
  5. 日蓮上人駒つなぎのケヤキ(安産の守護神)
  6. ハエがいない。
  7. 蚊がいない。

鳥居がないというのは「倭姫命の命により調物の運搬の妨げとなる鳥居・神門を取り払ったことによる」が理由だそうです。



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2016年11月5日土曜日

【うさぎ神社】京都の岡崎神社に行ってきた話

京都と埼玉にうさぎを祀ってる神社があるのをご存知でしょうか。

僕はとてもうさぎが好きなので以前「聖地だ!」と意気込んで行ってきました。

特に京都では全く興味ない友人に頼み込んで行きました。
埼玉はついこの間行ったばかりです。

ということで、2回の記事に分けて京都の岡崎神社と埼玉県浦和の調神社(つきじんじゃ)を紹介しましょう。

先行。まずは京都代表。








岡崎神社(京都)






〒606-8332
京都府京都市左京区岡崎東天王町51



まずは京都代表。

行ったのが何年か前ですが、写真と記憶を掘り起こして紹介します。

場所は平安神宮から5分ほど歩いたところです。
なので、うさぎ神社もとい岡崎神社に詣でればそのまま平安神宮にも行けます。オススメです。



いざ、境内へ




境内は高い木に囲まれていて、かなりひっそりしています。











境内を進むと二体の狛兎がお出迎えしてくれます。二体とも顔が違っていてどちらも愛嬌のある表情をしていてとても可愛いです。





写真撮りまくりました。










そして参拝の前に手水舎で身を漱ぎ清めます。
黒くて分かりづらいかもしれませんが、もちろんうさぎです。


















いざ、参拝へ



そしてしっかりお参り。
子授け、安産、縁結びなどのご利益があります。当時は縁結び祈ったな。

さりげなく「招兎」もいます。






ここで由緒についても触れておきたいと思います。公式HPからの転載です。


伊邪那岐大神が、筑紫国の阿波岐原で禊祓いをされた時にお生まれになった神。天照大御神の弟神で、海原を統治された。智慧をお持ちながらも荒々しく、天照大御神は困惑し天の岩戸にお隠れになった。高天原から追放された速素盞嗚尊は出雲国の簸の川で、八俣大蛇から奇稲田姫命を救う為、十拳剣を振るい、姫を小さな櫛にして御髪に刺し、見事に退治。和歌の祖となる、「八雲立つ出雲八重垣妻隠みに 八重垣つくるその八重垣を」とお詠みになった。速素盞嗚尊は大蛇の腹から取り出した「草薙剣」を天照大御神に献上し、和魂の御光をこの世に現す厄除けの神となる。

出典:公式HPより


なるほど。

最初から読めなかった。


※伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)
商売繁盛とか縁結びの神様


ちなみに伊邪那岐大神を調べると「ペルソナ4」の話題ばかり出てきます。


なぜ「うさぎ」を奉っているのかも見てみましょう。


ご祭神二柱が三女五男八柱神ものたくさんの御子神をもうけられ子宝に恵まれた霊験あらたかな子授け安産の神である。また、往時境内を始め地域一帯が野うさぎの生息地で、多産なうさぎは古くから氏神様の神使いと伝えられる。治承二年には中宮も御産の際に安産の祈願をされた。安産の神としての信仰は厚く、腹帯を持ち込み祈願する慣わしがある。

出典:公式HPより


多産なうさぎというか、まぁうさぎはね、お盛んですしね…



境内のあちらこちらにうさぎが散りばめられています。











おみくじ↑ も可愛いうさぎに入ってます。今でも部屋に飾ってます。


でもこれだけ並んでるとちょっと怖い


御守りや絵馬などももちろんうさぎ仕様














可愛いなぁ。
可愛すぎて写真見返してても動悸が。

あまりメジャーじゃないのか、みんな平安神宮で満足してしまうのか、そこまで混んでる様子はなかったです。
ある意味それが厳かな雰囲気になっていて良かったのですが。

うさぎに囲まれていつまでも佇んでいたい場所でした。

京都なので気軽に行けないのがネックです。

調べたら八王子駅から3時間半かければ行けます。





なんだ。

ロード・オブ・ザ・リング1回分ではないか。


【関連記事】
【うさぎ神社】埼玉(浦和)の調神社に行ってきた話


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2016年11月2日水曜日

尊敬してるギタリスト~その9「長岡亮介/浮雲」







「日本人ギタリストで好きなのは誰ですか?」


という質問をしたときに必ず名前が挙がるであろうギタリストを紹介しよう。


長岡亮介/ペトロールズ(PETROLZ)
(浮雲/ex東京事変)









プロフィール









1978年10月7日生まれ、千葉県出身。

2000年頃からギタリストとして活動を始め、2003年に椎名林檎のアルバム「加爾基 精液 栗ノ花」に参加したことが転機となる。






2005年にはスリーピースバンドペトロールズ(PETROLZ)を結成。同年に二代目ギタリストとして浮雲名義で東京事変に加入する。







東京事変は2012年に解散してしまいますが、椎名林檎との関わりは今も続いていてソロ作に関わったり、紅白でトランペットを吹かされたりデュエットさせられたりする。

ギター?弾きません。











絶対笑ってはいけない紅白歌合戦である。


僕は大爆笑した。


ペトロールズは今もしっかり活動中だが、自身でソロ作品を出したり、近年は星野源のサポートギタリストとしてレコーディングやライブで活躍している。


飄々として明るい性格なようで、サポートギターをしている時でも楽しそうだし、細かく色々動いたりしていて、本当に見てて楽しい人である。



車>自転車>ギター



今でこそ更新が止まってしまっているが、自身のブログ「ピンクブログ」は主に「車」「自転車」「ギター」が主なテーマとして紹介されてる。

車や自転車が好きで、以前のコメントでもギターよりも好き度は高いそうです。


と言っても彼は変わりもののギターを沢山持ってて50本ほどあるとか。


さらにはゴミ捨て場から拾ったりしたこともあるそう。


http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/06/post-1775.html


個性的なギターが好きだそうで、ビザールギターのような変わったギターが沢山ある。
ブログでも時々紹介されていた。







http://pet-pink.blogspot.jp/2011/07/modern-3-3-2.html

↑GibsonのModern(モダーン)

レア物なんですよねぇこれ。







http://pet-pink.blogspot.jp/2009/06/1-pro-1firebird-sorrento-cherubim.html


↑これも良いね。いかにもなビザール感。


お気に入りギター




テレキャスターが最も気に入っていてこの記事でテレキャスについて語られています。


http://pet-pink.blogspot.jp/2012/05/1940-3-1969-15.html


本人が最も気に入ってるギターが1969年製のテレキャスターである。


「何かあったら真っ先にこれを持ち出す」というほど思い入れの強いギター。






RSギターワークスのSTee Blackguard Ⅱも代名詞に近いほどよく使ってますよね。テレキャス+SGというルックスがまた異色。






プレイスタイル



ペトロールズやサポートのギタリストとしてのは「シングルコイルピックアップ+フェンダー系アンプ」であまり歪めずにクリーントーンが中心の音作りで、それにワウ使ったりする感じがイメージである。


Pete Anderson(ピート・アンダーソン)の影響を強く受けており、そのためカントリー色の強いギタープレイである







早弾きしたりテクニカルなプレイではなくて、アドリブ感のある「間」をしっかり使ったフレージングが最大の特徴である。

普通のスリーピースのバンドのギタリストだとこの「間」を恐れてしまってなんとか音を埋めようとしてしまいがちだが、それが全くない。


ペトロールズは大人に好まれるアダルトなバンドだという評価されるが、それを感じさせているのがこの「間」。「大人の余裕」というものはこういうことなのだろう。

僕はまだまだ音圧パツパツを目指すおこちゃまである。


ギタリストとして紹介する記事なので詳細は省きますが、歌声もアダルトでとても良い。

ペトロールズはバンド全体のコーラスワークが素晴らしく、スリーピースという楽器数が限られた中で音楽的な奥行きをもたらせている。







最後にブログから引用。そこまでどうということはないという言葉なんですが、人柄とかとても出ていて、好きな文です。


「amber」もうすぐ発売ですね
買ってね
買ってくれたらその売り上げを次の制作費にして
そんで作って売ってまた作って
っていう自転車操業なんですからうちは
スポーティーでしょ


【関連記事】
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☆尊敬してるギタリストシリーズ

  1. 新藤晴一
  2. ジョン・メイヤー
  3. トミー・エマニュエル
  4. ゲイリー・ムーア
  5. マシュー・ベラミー(MUSE)
  6. ノエル・ギャラガー
  7. グレッグ・バーグドルフ
  8. 菊地英昭(THE YELLOW MONKEY)」
  9. 長岡亮介/浮雲
  10. オマー・ロドリゲス
  11. 三輪テツヤ(スピッツ)
  12. 滝善充(9mm Parabellum Bullet)
  13. アベフトシ/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
  14. Joe Satriani(ジョー・サトリアーニ)








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2016年11月1日火曜日

THE WAYのダイアリー00/08/26に涙した理由






ポルノグラフィティの楽曲"ダイアリー 00/08/26"


この曲が書かれたのはタイトルの通り2000年8月26日。今から16年以上前ということになる。

今でも大切にされ、ライヴの重要なタイミングで演奏されてきた。
最近では横浜ロマンスポルノ'16~THE WAY~が記憶に新しい。

WOWOWで放送されたこのライヴを見て、思わず感極まってしまった。もしかしたらライヴで見た時より感動した。

その理由について、書こうと思う。









大切な曲




先日WOWOWでTHE WAYの放送を見た。

それからしばらくして、たまたま新藤晴一のブログの過去記事を漁っていたら、この記事が目に止まる。

http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/158116/140321/13736205

2006年のちょうど同じ日付で更新された"ダイアリー 00/08/26"について書かれた記事。

前に見たときは「あーそっか」というくらいで見ていた記事だったけど、2016年の今見返して、内容にハッとさせられた。

この記事の中で新藤晴一は曲についてこう述べている。


昭仁と「いつか大事な日に演ろうぜ」っていってる曲


この曲が収録されているのは「サボテン」のシングル。






"サボテン"という楽曲はポルノグラフィティの歴史でも古い曲で、先日リリースされた「FANCLUB UNDERWORLD5」のDVD/blu-rayで本間昭光と田村充義がインタビューの中で語っていた通り、リリースまで大切に温められた曲。

そんな曲とカップリングされたのが、この"ダイアリー 00/08/26"である。



大事なタイミングでこその去年



10周年のアリーナツアーとなった「ロイヤルストレートフラッシュ」ではアンコールに歌われたこの曲。

この時の本編最後の曲は"シスター"であった。

"シスター"の演奏前に岡野昭仁がMCで、


長い歴史の中で一度だけポルノグラフィティを止めてしまおうかと思ったことがある。それでも晴一と2人でもう一度頑張ってみようと決意した時にリリースした曲です


と語っていた。

そんな決意の詰まった"シスター"を受けてのアンコールで、"ダイアリー 00/08/26"は演奏されたのだった。

そして去年の横浜スタジアムでは、アンコールの大ラスで演奏された。

そこで本編の最後となったのは「今まで歩んできた道を振り返ってみるといつも君らが寄り添っていてくれて、これからの行く先も示してくれる」というMCから演奏された"THE DAY"であった。

どちらの場合も過去を振り返った上で、新しい一歩を歩み出すときの決意として歌われた曲である。






変わりゆく時代の中で



この曲が書かれた2000年と現在の2016年では音楽業界は全く違うものとなった。

CDというフォーマットは過去のものとなりつつあり、ヒット曲らしいヒット曲が生まれづらい時代となった。


そんな中、ポルノグラフィティの音楽性は固まるどころか次から次へと新しい挑戦をしている。

時にはこちらが戸惑ってしまうような曲もあるが、それはポルノグラフィティが挑戦を続けているからこそのもの。

しかし、未だ多様化してる音楽性の中でも信念は変わっていなくて、その信念こそがこの"ダイアリー 00/08/26"の歌詞なんじゃないだろうか。

今までさらっと流して聴いてた部分があって、それは「大人になった僕にがっかりしてるかな?」という歌詞。

テレビの中に映る僕のことを「有名になった」とかじゃなくて「大人」って表現にしていること。ここで歌われる大人は「破天荒なロックに憧れていたのに、今は社会と上手くやっていけてしまってる自分」のことなのかもしれない。

順応こそがロックの対義語であるという考えだ。

それを踏まえて考えると、歌詞の中に出てくる「君」は誰を指すのだろう。

僕はずっと歌詞の君という存在が、ファン(或いは大切な人)のことを指してると思ってた。

だが改めて考えてみるとこの曲は「Letter(手紙)」じゃなくて「Diary(日記)」だったことに気づいた。

誰かに宛てたものじゃなくて、自分自身のために書き綴ったもの。


以前"AGAIN"の歌詞解釈の中で、歌詞に出てくる君は「過去の自分」であるという解釈を書いたことがあったけど、それと近い存在じゃないかと思った。
夜ごと君に話していた約束はまだ果たせていない。

もうひとつ。歌詞の中で「壊すべきこの世の中」というものが出てくる。
僕は音楽業界という世界はもう破綻に近い場所にいると思う。自ら壊れていってしまった世界。

そんな世界ではかつて夢見て憧れた未来ではないかもしれないけれど、それでも音楽を創って演奏し、人に届けるという想いは変わらない。

ファンだからこそ分かることかもしれないけれど、これだけ活動してきてもポルノはとてもストイックだよね。

特に昭仁さんは年々歌声に磨きがかかり、まだまだ上を目指している。



ダイアリー 00/08/26に涙した理由



横浜スタジアムで演奏された際に決してマイクに乗ることはないのに、新藤晴一は口を大きく開けてこの曲を歌っていた。


僕の声は君にどんな風に聴こえてる? 響けばいいけど


彼だってだって同じなのだ。

岡野昭仁は歌詞の心情を歌に込めて伝えようとする人だけど、新藤晴一はどちらかといえば受けとった聴き手に歌詞を委ねる人


だから役割としてのコーラス以外で歌ってることはあまりない("ハネウマライダー"は楽しそうに歌ってることが多いけど)。

だからこそ、この曲でギターを弾きながら口を大きくて開けて唄う新藤晴一は、岡野昭仁と同じ気持ちで歌っていたんだと思う。

まさに日記を書いた本人として。

ライヴの時はそこまでちゃんと見えてなかったので、先日のWOWOWの放送でその姿を見て、涙が止まらなくなってしまった

きっとこの先何年経っても2人はこの気持ちが変わることはないだろう。

そんな2人のこれから歩む道を、これからも僕らは寄り添っていくのだ。





★歌詞解釈シリーズ



AGAIN歌詞解釈~「遥かな昔海に沈んだ架空の街の地図」とは

スロウ・ザ・コイン歌詞解釈~人生の分岐点と正解の道

月飼い歌詞解釈~東から漕ぎだした舟が向かう先

ジレンマ歌詞解釈~ジレンマが示すもの

Hey Mama歌詞解釈(+和訳) 〜あなたのパパは何者?

TVの中のロックスター、憧れと現実

THE WAYのダイアリー00/08/26に涙した理由

LiAR歌詞解釈~揺れてるばかりの記憶のあなた

メリッサ歌詞解釈~自分にとってのメリッサとは

アポロ歌詞解釈~変わらない愛のかたち探してる

Part time love affair歌詞解釈〜パートタイムの恋人

パレット歌詞解釈~泣いた月と唄う鳥の示すもの

PRIME 歌詞解釈〜変われない自分と変わらない願望

稲妻サンダー99歌詞解釈(?)〜99秒、33文字の歌詞に3000字書いた全記録

アゲハ蝶歌詞解釈~夏の夜に咲いたアゲハ蝶

素敵すぎてしまった歌詞解釈~Wonderful Tonight

ラスト オブ ヒーロー歌詞解釈~ヒーローは逃げない、一度も

夜間飛行 歌詞解釈〜「偶然は愛のようにひとを束縛する」

"君の愛読書がケルアックだった件"の歌詞が実はとんでもなくヤッバイ内容な件

MICROWAVE歌詞解釈〜Believe when I say "I want it that way"

"Working men blues"の替え歌の件についてちょっと本気出して考えてみた

170828-29歌詞解釈 赤いボタンの上の僕らのピースする

ポルノグラフィティ新曲"カメレオン・レンズ" 歌詞徹底解剖 新藤晴一文学の集大成









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